TOP > コラム > ストロベビー・生いっちょう『緑の悪魔と車券スタイル』

コラム

一覧へ戻る

コラム

2021/08/09

生いっちょう

ストロベビー・生いっちょう『緑の悪魔と車券スタイル』

ストロベビー・生いっちょう『緑の悪魔と車券スタイル』

どーも、ストロベビーの生いっちょうです。

先日、体調が悪く寝込んでいると、娘が気を使って俺のために薬を作ったと言い、ラムネを溶かした水を持ってきてくれました。それはそれは不味かったのですが、その気持ちが嬉しくて一気に全部飲んだら、底にドングリ入ってました。

誰も悪くない。。。

さて、前回のコラムでは競輪の核となる部分、「チーム戦(ライン戦)」の意味がわかり、完全に競輪の虜になった私。しかし、まだまだ初心者だったので、人前で予想を出すときは、皆の意見を聞いてから誰にも突っつかれない本命所に印を打って、ガミっても当たったら嬉しいという感じでした。もちろん、自分の車券スタイルなんてありません。そんな時、ゴリゴリの車券師に出会うのです。

そう! 「緑の悪魔」こと、店長(座長)さんです。

店長は競輪をやるために働かなかったお父さんのDNAを引き継ぎ、人生の大半を競輪に注ぎ込んでいて、普段はとても優しいのですが、ことに競輪になると、口は悪態をつき、騒がしく、目はトカゲのようになる、ゾオン系の悪魔の実を食べている人です(笑)。
店長は選手一人一人に個性や特徴があるので、それを覚えることが大事と教えてくました。とは言っても、二千人以上いる競輪選手。二千人二千色を覚えるのは大変なことです。しかし、店長は、それをだいたい覚えてると!
図書館! 騒がしい図書館(笑)。

そして、ラインでの予想を覚えた自分は、店長に教えられた通りに、再び選手個人に目を向けるのです。まあ、ただ1レースを見ただけでは、特徴までわかりません。そこで数え切れないほど相当数のレースを見てみると……
あるぞ! あるぞ! 個性があるぞ!

例えば__。
どんなレースでも絶対中団にいる位置取りが上手い選手。
逆に、いつも最後方で位置取りに脚を使わない選手。
誰を番手につけても、対戦相手が誰であっても逃げる選手。
逆に、誰を番手につけても、どんなレースでも逃げない選手。
逃げようと思っていても、他に逃げの選手がいると思い切りがよくなく逃げられない選手。
捲りの仕掛けが遅く自分だけが届く選手。
タテ(差す力)はあるが番手絶好(逃げ選手の後ろにいる選手)だと、うまく差せないどころか別線(他のライン)に飲み込まれてしまう選手。
などなど。一人一人に、しかも対戦相手や状況によって個性が出てくる、出てくる!
なるほど! 深い! 競輪深い!
人が己の力のみでやっている競技なのですから、感情や性格が他の競技より出るのは当たり前で、店長がレースっぷりから会ったこともない選手の性格までわかる、と言っていたのも分かる気がしました! なお、店長は「性癖まで分かる」と言っていましたが(笑)。

何はともあれ、誰が速いのか?だけで始まった私の予想は、ラインの予想になり、さらに、また選手個人の特徴に目を向けることにより、より深い予想ができるようになりました。そうすると見えてくるんですよね! オッズの矛盾、俺にしか見えない穴が! 予想の段階でその穴が見えると、まだ当たってないのに出るんですよ、脳汁(笑)! そして、本番のレースでその通りにレースが運び、車券を取った時には、もう脳汁でTシャツを着替えなきゃです(笑)。
まあ、もちろん毎回その通りに決まるものでもありませんが、来た時の喜びと払い戻しが大きいため、自分だけにしか見えない穴の虜に! そうして「本命を疑う、基本穴狙い」が、今の自分の車券スタイルになりました。

トカゲの目をした図書館は、初心者にも、ゲストにも、それはそれはスパルタで、【トリガミは万死に値する】という名言を残しております(笑)。
「儲けるためにどうしたら良いか」を徹底的に叩き込まれ、店長のおかげで、今の自分の車券スタイルができあがったと思います!

(つづく)

***************
ストロベビーの「誘導員が一番強いときあるよね」
生いっちょう Vol.1 Vo.2
ディエゴ Vol.1 Vol.2

【プロフィール】

お笑い芸人「ストロベビー」
吉本興業所属。2006年5月にコンビ結成。
競輪大好き芸人として、チャリロトとコラボしたYouTubeチャンネル『べビロト』に出演! ミッドナイト競輪を中心に、金曜日~火曜日の週5日ライブ配信中! ストロベビーのチャリロトYouTubeチャンネル「ベビロト」

・生いっちょう(なまいっちょう)
生年月日:1981年5月30日
出身:宮崎県延岡市
Twitter

・ディエゴ
生年月日:1978年5月23日
出身:沖縄県国頭郡宜野座村
Twitter

ページの先頭へ

メニューを開く