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2022/01/28

鈴木奈央

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.8

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.8

こんにちは! 鈴木奈央です。
だいぶ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

前回のコラムでもお伝えしたように、今年は伊東温泉競輪場で年を越しました。今までは地元の友達と年末のカウントダウンをしたり、海外にいた時はナショナルチームの仲間と年を越すことが多く、家ではゆっくりと、おせち料理やお餅をたくさん食べる__そんなよくあるお正月を過ごしていました。でも今年は、元日から競輪! ちゃんと気持ちが入るかな?と、色々考えながら前検日に向かいました。

ただ、競輪場に入っても、年末感は特になく。
小さな年越しそばが夕飯に出たくらいでした(笑)。
部屋では紅白歌合戦を見て、ナイター開催だったため、年越しを迎えたら、すぐに寝ました。

開催初日の元日。
特にお正月感はなく、いつもの開催と変わらずに、しっかり気持ちも入り集中してレースに挑めました。元日からお客さんが多く、声援も大きかったことも、とても嬉しかったです。昨年はナショナルチームから離れ、今年は競輪を頑張ることに決めました。この開催で目標にして挑んだことは、初心に返り、自分から動いてレースを作ること。しかし、初日・2日目は、しっかり動けたにも関わらず、肝心の最終日・決勝では勝ちを意識しすぎて動けないまま、何もできずに終わってしまいました……。
気持ちの弱さが出たレースでした。
もちろん脚力も必要ですが、レースに挑む気持ちもとても大切です。今年はメンタル面でも成長できるように頑張りたいと思います。

伊東温泉競輪が1月3日に終わってからも、中4日で静岡競輪があったので、すぐに練習に戻り、次のレースに向けての準備をしました。そのため、今年は本当にお正月感ゼロ(笑)。でも、1月から伊東、静岡と連続で地元を走らせていただけたことは、とても幸せでした! 次回、地元を走るときは、しっかりと優勝できるよう練習に励んでいきます。

昨年からナショナルチームを離れ、練習はガラリと変わりました。
今は伊豆サイクルスポーツセンターで、静岡の男子選手と一緒に練習をさせてもらったり、冬季移動で伊豆に来ている方に混ぜてもらい、練習をしています。普段の自分では出せないスピードを出せたり、競輪でのテクニックや走り方のコツを教えてもらったりと、少しずつレベルアップしていると感じることができ、今は練習がとても楽しいです。
悩みは、最近、寒すぎて、寒すぎて、つらいこと……。寒いと体も動きにくく、タイムも出ません。でも、このつらい時期にしっかり練習をすることで、暖かくなってきた頃に花が咲くと信じて、寒さに負けず頑張ります!

全国的にまたコロナウイルスの感染者数が増えていますね。追加で入った19日からの前橋競輪も、途中で開催中止となってしまいました。風邪を引きやすい時期でもあるので、体調に気をつけて、たくさん栄養を摂り、対策をしっかりして感染しないように気をつけます。皆様も暖かくして、お過ごしください!

次に出場する開催は2月6日から8日の四日市競輪ミッドナイトです。24歳最後のレースになるので、良いレースができるように精一杯、頑張ります!
また応援していただけたら嬉しいです!


静岡競輪場で杉沢毛伊子選手と。(※写真は本人より提供)

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【過去のコラムはこちら】
鈴木奈央の「自転車ストーリー」
Vol.7「ひとつの決断」
Vol.6「応援のチカラ」
Vol.5「フランスより」
Vol.4「私の1日ルーティーン」
Vol.3「五輪への思い」
Vol.2「大切な同期との絆」
Vol.1「自転車に乗り続ける理由」

【略歴】

鈴木奈央(すずき・なお)

1997年2月9日生 静岡県出身

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝を達成した。2021年6月現在、通算9回の優勝。
自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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