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2022/02/26

森泉宏一

『森泉宏一の実況天国』Vol.73

『森泉宏一の実況天国』Vol.73

今月17日の川口オートにて、新人レーサーの佐藤励(川口35期)選手と新井日和(伊勢崎35期)選手が、ともにデビュー後初の優勝戦進出を果たしました。
優勝戦当日は、私も現地観戦をしておりましたが、いつにも増して注目度が上がっている印象でした。

その優勝戦を制したのは地元・川口の黒川京介(川口33期)選手。
試走タイムは3.26。50mハンデからしっかり追い上げての優勝でした。
連日最終12レースの8番車(初日のみ7車立ての7番車)。ピンクの勝負服をまとい、「シリーズの顔」として牽引。
地元開催だけに「優出は最低条件」という見方をされる立場でしたが、最高の結果を出しました。
何か“意地”を感じる走りっぷりでルーキーたちの夢をかっさらった黒川選手。
昨年の大みそかの激走が記憶に新しいだけに、これからの活躍を大いに期待させるものがありました。

そして、敗れはしたものの、佐藤選手は準優勝と誇れる結果。
新井選手は初日から3連勝と負けなしでの優出。優勝戦もスタート先行から見せ場を作りました。


佐藤励(川口35期)選手

さて、35期No.1の呼び声高い佐藤選手。
昨年12月9日のデビュー戦でいきなりの初勝利。そのレースでは佐藤選手の後方で、3着選手が終盤、逆転に成功。
しかしレース映像では初勝利に向かう佐藤選手をアップで映す一方、3着がどんな逆転だったのかが全く分かりませんでした。
デビュー選手が初戦で勝利。もちろんアップで映されることは当然のこと。しかし、その一方で、レース全体を考えた時は、後ろの争いも重要な場面であります。さらに、着内の争いだけでなく、着外の選手の走りも気になるところ。

なぜかと言うと、その走りが翌日以降の予想にも、大いに関係してくるからです。
「4着だったけど、序盤の8番手からよく追い上げてきたな」
「あのエンジンならスタートさえ決まれば(一般戦回りになれば、など)……明日以降も注目しておかねば」
と、なるはず。
アップにする映像は今後も継続していただく一方、何とか全ての競走車が映る「引き映像」も見られるシステムにならないかと。
例えばオフィシャルサイトのリプレイ映像で、通常の映像に加えて、レース全体を見られる「引き映像」の2種類が見られれば、予想の材料の一つになり、売上の部分にも関わってくるのではないかと考えています。
リアルタイムの2画面映像が理想ですが、いきなりは難しければ、リプレイ映像だけでも検討してほしいところです。

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