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2022/08/07

古性優作

古性優作の「KOSHOW TIME!」Vol.10

古性優作の「KOSHOW TIME!」Vol.10

みなさん、こんにちは。
競輪選手の大阪100期、古性優作です。

今は次のオールスター競輪に向けて、計画的に練習しているところです。大阪もとても暑くて、いつも通りの練習をしていても、表に出すぎると危ない時があるので、自分が思っている以上に、多くの休憩をとって、体が熱を持ちすぎないように気を付けながら練習しています。オールスター競輪ではドリームレースに選んでいただきましたし、しっかりと期待に応えられるように頑張りたいと思っています!

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◆2022年の前半戦◆
今年も前半戦が終わりましたが、ここまでは要所で、しっかりと結果を残せているかなと思っています。今年は、まず5月の日本選手権競輪に照準を合わせて、そこから地元の高松宮記念杯競輪にも調子が続くような調整を組んでいました。
高松宮記念杯競輪は、初日は野原雅也君が頑張ってくれて、2日目、3日目は練習仲間の岡崎智哉さんが頑張ってくれて、そのおかげで決勝に乗せてもらった感覚でした。だからこそ、決勝は仲間の思いをしっかりと背負って、出し惜しみせずに頑張れたらよいかなと思っていました。僕は自力選手ですが、大阪の選手同士で、その番手を回るということ自体が、今まであまり無かったこと。それが、あれほど大きい舞台でできたことは、すごく嬉しかったですし、新鮮でした。
実は、高松宮記念杯競輪は、気合いがずっと空回りしている開催だと感じていました。噛み合ったと思ったことが、今まで一回もなかったのです。ただ、今年はG1を獲った経験もありましたし、しっかりと落ち着いて走ることができました。もちろん、責任感も比較にならないくらいあったのですが、経験値を上げて走れたと思います。
今まで、本当にずっと難しかったですが、今年は近畿勢で決勝に乗ったのは僕一人だけだったので、地元で行われる大会ですし、負けられないという思いで走りました。ただ、まさか優勝できるとは思っていなかったので、自分でもビックリした開催でしたね。

古性優作選手

◆快進撃の秘訣◆
今年の全日本選抜競輪で、KEIRINグランプリの出場権を得られたのも、リラックスして走れた要因かと思います。ですが、自分としては、ここまでタイトルをたくさん獲っているという感覚はないです。優勝したら、その日で忘れるくらい。言い方は少し悪いかもしれないですけれど、自分がG1タイトルを何個獲ったのかということに、関心がないのかもしれないです。G1レースは1年を通じて、どんどん開催されていきますし、常に『次に、次に』という感覚。もちろん、振り返ってみると、『あれ? 最近、優勝が多いな』とは思いますが、実際は、目の前の1日、1日をしっかりと頑張っているだけという感じですね。
だからこそ、タイトルを獲っても、満足感があまりないのかもしれないです。その代わり、悔しいことは、ずっと覚えています。嬉しいことはすぐ忘れてしまうのに、悔しいことはいつまでも……。それは、小さい頃からでした。もしかしたら、悔しさから僕はできているようなものなのかもしれません。競輪は、ずっと1着が取れているわけでもないので、常に悔しさを、ものすごく感じています。

◆初のドリームレース進出◆
次はオールスター競輪に出場します。昨年はお客さんのファン投票で、オリオン賞に選んでいただき、そのおかげでG1タイトルを獲ることができたと思っています。
そして今年は、ドリームレース。まさか、自分が走れるとは思っていませんでした。ファン投票の結果をネットで見て、ドリームレースに選ばれたことを知った瞬間は、『まじかよ!』『走らせてもらえるんや!』という感じでした(笑)。
お客さんに自分の走りを評価していただいて、そのおかげで夢だった素晴らしい舞台を走ることができます。ドリームレースに選ばれたことで、また気持ちがしっかりと引き締められましたし、頑張りたい気持ちがさらに強くなりました。一生懸命、走りたいと思っています。

◆連覇のかかるオールスター競輪◆
7月のビッグレースはサマーナイトフェスティバルがありましたが、計画的に休みながら練習をしてきました。でも、サマーナイトが終わってからは、意外に休む期間がなくて、本当に休めたのは1日くらい。その1日も、治療などのケアをしていたので、これはオフなのかな?という感じでしたけれど(笑)。
昨年のオールスター競輪から、自分の競輪人生が大きく変わりました。験(げん)のいい大会だとも思いますし、今年もしっかりと力を出し切って、がんばりたい思いです。お客さんに選んでいただいたありがたさを感じながら、レースでしっかりと車券に貢献できるように頑張りたいと思いますので、今開催も応援していただけたら、嬉しいです。
そして脇本雄太さんも同じくチャリロトのスポンサーメンバーになったので、同じ近畿地区で、今までも十分に親密なのですが、チームメイトらしく、これからも一緒に良いレースができたらいいなと思います!

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【過去のコラムはこちら】
古性優作選手コラム「KOSHOW TIME!」
Vol.9「日本一になるために」
Vol.8「全日本選抜競輪優勝」
Vol.7「グランプリ覇者として」
Vol.6「初のグランプリへ!」
Vol.5「強くあり続けるために」
Vol.4「オールスター優勝報告」
Vol.3「オールスターに向けて」
Vol.2「福井G3優勝しました!」
Vol.1「地元G1で一番の景色を」

【略歴】

古性優作(こしょう・ゆうさく)

1991年2月22日生 大阪府出身

2006年から2008年までの3年連続で全日本BMX選手権大会を優勝。
2011年7月に第100期生として岸和田競輪場でデビュー。2014年11月松戸競輪場でS級初優勝すると、2016年12月には地元の岸和田記念でG3初優勝。さらに2021年7月の福井記念で通算6回目のG3優勝。そして8月のオールスター競輪で念願のG1初優勝。KEIRINグランプリ2021では初出場・初制覇の快挙を達成してMVPにも輝いた。22年2月には全日本選抜競輪、さらに6月には地元・岸和田で高松宮記念杯を制覇。あらゆる展開に対応する変幻自在の走りが魅力。

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