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2022/11/08

森泉宏一

『森泉宏一の実況天国』Vol.84

『森泉宏一の実況天国』Vol.84

先日、飯塚オートレース場で開催された「SG第54回日本選手権オートレース」。
青山周平選手(伊勢崎32期)が、3年ぶり3度目の日本選手権優勝で幕を閉じました。

※優勝戦のレポート記事はこちら

SG優勝戦の1枠を克服しようと臨んだのは、鈴木圭一郎選手(浜松32期)。
9月に地元浜松で行われた、特別G1共同通信社杯プレミアムカップの準決勝戦。この時も、1枠に組まれていましたが、まさかのスタート不発。道中は怒涛(どとう)の追い上げを見せるも、3着に終わり、優勝戦進出を逃す結果に。今回の優勝戦も、スタートを不安視する声がありましたが、そのスタートは克服。
「青山周平に勝てる!」という展開に持ち込めるかに思えましたが、その後、青山選手に捌かれてしまいました。その後は、青山選手に離されずに付いていき、機を伺い、何度か青山選手の懐に、そして外からと揺さぶりをかけましたが、及ばず。1枠のスタートを克服していただけに、悔しい準優勝となりました。

そして、今季のランクNo.1の座こそ鈴木圭一郎選手に譲ったものの、その非常に高い信頼を結果に結びつけた青山選手。審議となり、手放しでは喜べない優勝と本人は語っていましたが、それでも結果を出すあたりは、さすがの一言に尽きます。

「チャリレンジャー(チャリロトスポンサード選手)」であり、地元飯塚の大エース・荒尾聡選手(飯塚27期)。いまだ手にしていないダービー王の称号を地元で__。飯塚のファンも、同じ気持ちだったはず。しかし、優勝戦は青山・鈴木両選手を追っての3着。今節は、動き的にもチャンスがありそうな雰囲気だっただけに、日本選手権のタイトル獲得の願いは叶いませんでしたが、5年ぶりのスーパースター王座奪還へ、期待は高まります。

地元選手でいうと、落車こそあったものの、有吉辰也選手(飯塚25期)もスタートで十分な見せ場を作りました。車の動きも良さそうだっただけに、「落車が無ければ……」と思ってしまう節間の動きでもありました。

非常に見応えのある優勝戦となった、今年の日本選手権。
そしてダービーが終わり、年末の風物詩「SGスーパースター王座決定戦」のトライアル戦メンバー16名が決定しました。

※トライアル戦出場の16名はこちら

この大一番に向けて、各選手の動向も気になる時期となってきました。気温、走路温度ともに冬仕様に近付いていく中、各選手のエンジンの仕上がりなどにもチェックが必要です。

そして、今年のトライアル戦は、小林瑞季選手(川口32期)や高宗良次選手(飯塚32期)といった若い選手にも注目! 共に、今回が初出場という2人。怖いもの知らずを発揮して、暴れ回ってほしいです。

また上記のリンク先にもありましたが、スーパースターフェスタといえばもうひとつ!
「スーパースターガールズ王座決定戦」のメンバーも決定しました。
連覇を狙った片野利沙選手(川口32期)、さらには藤本梨恵選手(伊勢崎32期)といった「チャリレンジャー」は、残念ながらメンバー入りの逃す結果に。
今年はトライアル戦の結果、佐藤摩弥選手(川口31期)を含めた3選手が決定戦に初出場となります。
その中には、新井日和選手(伊勢崎35期)の名前も。早くも35期から出場者が出るということで、俄然、注目度も高まる一戦です。個人的には、あと一人の初出場・松尾彩選手(山陽34期)が、レースを面白くしてくれるのではないかと期待しています。

舞台となる川口オートレース場も、再開に向け、着々と工事が進んでいるようです。
さあ、年末に向けて我々も気持ちを作っていきましょう!

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