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2023/01/27

鈴木奈央

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.17

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.17

こんにちは! 鈴木奈央です。
今回は皆様に、良い報告とちょっと残念な報告があります。

まずは良い報告から。1月20日~22日に行われた平塚ミッドナイト競輪で、完全優勝することができました!!!
今回は開催に行く前から、私が競走得点上位だったことも分かっていたので、「絶対に完全優勝するぞ!」という気持ちで挑み、無事にそれを達成することができ、ホッとしました。それに、完全優勝自体が、もう何年ぶりかも分からないくらいだったので、嬉しかったです! 今回はミッドナイト開催だったので、次はお客様の目の前で完全優勝がしたい!と、強く思いました。

鈴木奈央

そして、ちょっと残念な報告は、5月に行われる予定のガールズケイリンコレクション平塚ステージの出場が叶わなかったことです。今年のコレクショントライアルレースは大垣競輪場、いわき平競輪場、伊東温泉競輪場の3場所で行われ、各決勝の1着、2着選手と、3着から1人(選考順位が高い選手)が、ガールズケイリンコレクションに出場できます。私は、いわき平競輪場で行われたトライアルレースに参加しました。初日、2日目と運も味方してくれて、良い展開で走ることができ、2着1着で決勝進出。調子も良く、周りも見えて余裕もあり、決勝も2着までに入りコレクションを決めたい!!!と思い、集中して走りましたが、結果は3着……。伊東温泉競輪場でのトライアルレースの結果待ちとなってしまいました。ソワソワして、気になって仕方なかったのですが、今できる精一杯のことをやっての3着だったので、出られても、出られなくても後悔はない!と、思いながら伊東温泉のレースをライブで見ていました。

結果は、私よりも選考順位が高い奥井迪選手が3着だったため、私は8番目で、今回のコレクションは補欠になりました。残念でしたけれど、出られるか、出られないか?と、言えるところまで来られたのは、自分の成長を感じ、努力が報われた気がして、嬉しかったのも事実です。今までは少し大きなレースになると、決勝に乗るだけで精一杯だったので……。「また頑張りなさい」と、神様が言っているのだと言い聞かせて、来年は悔しい思いをしないよう今からできることをコツコツとやっていきます。

応援していてくれた方には、ガッカリさせてしまったかも知れませんが、私はもう前を向いています! 競輪選手は、『気持ちの切り替え』が、とても大切だと私は思っているので、「悔しかった」という気持ちは忘れず、切り替えて頑張っていきますので、また応援して下さい!
そして、もうガールズケイリンのG1レースの選考期間にも入っています。目の前のレースに集中し、良いパフォーマンスができるよう、一つ、一つ、しっかりと戦っていきます。

次の出場予定は、1月30日からの松戸競輪です!
この開催は、「ジャパンカップ×HPCJC杯」です。HPCJCとは『High Performance Center of Japan Cycling』の略で、自転車トラック競技強化指定選手のトレーニングセンターとして、世界選手権や五輪でメダル獲得を目指して、アスリートを強化、育成してくれるところです。
私も競技をやっていた頃、とてもお世話になりました。少しでも恩返しができるよう、この開催で良い成績を残したいです。松戸は周長333mの競輪場なので、前々に攻め、良いレースができるよう頑張ってきます!

鈴木奈央

【出場予定】
松戸F1 1月30日~2月1日
取手F2 2月17日~2月19日
立川F2 2月25日~2月27日(モーニング)

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【過去のコラムはこちら】
鈴木奈央の「自転車ストーリー」
Vol.16「2022年を振り返って」
Vol.15「久しぶりの500mバンクへ」
Vol.14「モーニングの第1レース」
Vol.13「瞬発力のレベルアップ」
Vol.12「偉大な先輩の記録」
Vol.11「連戦で学んだこと」
Vol.10「目指すレーススタイル」
Vol.9「25歳の誕生日を迎えて」
Vol.8「初めての正月開催」
Vol.7「ひとつの決断」

【略歴】

鈴木奈央(すずき・なお)

1997年2月9日生 静岡県出身

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝を達成した。2023年1月の平塚で通算11回目の優勝を完全Vで果たしている。
自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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