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2022/01/13

P-Navi編集部

シクロクロス全日本選手権2021(女子)

シクロクロス全日本選手権2021(女子)

2021年のシクロクロス全日本選手権が12月11日から12日に、茨城県土浦市で開催された。会場は茨城が誇るナショナルサイクルルートに指定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」のゲートウェイである「りんりんポート土浦」を中心としたエリア。都心に近く、土浦駅から徒歩でのアクセスも可能であり、十分な量の駐車場も用意された注目の施設だ。コースは「りんりんポート土浦/川口運動公園周辺特設コース」として、隣接するマリーナのヨットやクルーザーも眺められる川口運動公園周辺に設営された。

このコースのスタートは川口運動公園内の陸上競技場「J:COMフィールド」のトラックに設定されている。ここから広場内のテクニカルなエリアを抜け、りんりんポート方面に向かい、斜面を生かしたアップダウンを越えたのち、マリーナに向かい「J:COMスタジアム」「J:COMフィールド」の外周を回るという計2.7kmのコースが使用される。ほぼ平坦と言ってよい設定で、天候次第ではあるが、高速の展開が予想された。

11日はマスターズを含むカテゴリーが開催され、12日には男女のトップカテゴリーであるエリート女子、男子のレースが開催された。


はにかんだ笑顔を見せる渡部春雅(明治大学)


誇らしげに1番を指差す福田咲絵(AX cyclocross team)

エリート女子の有力選手の多くがU23に分類される若手選手。今季はJCX戦を連勝し、この全日本に臨む福田咲絵(AX cyclocross team)やジュニアを連勝してきた渡部春雅(明治大学)が注目を集めた。2018、2019年のエリート女子の覇者である松本璃奈(RIDE MASHUN SPECIALIZED)らの存在も気になるところだ。ただし、今回は平坦に近く、水分を含んだ泥区間が一部あるとはいえ、テクニックに長けたMTB系よりも、スピードのあるロード系の選手の方に分があると言えるかもしれない。


リラックスした笑顔でスタートラインに並ぶ女子選手たち

午後1時、28名のトップ選手が参加する女子エリートのレースがスタートした。最初に飛びだしたのは川崎路子(PAXPROJECT)だ。一団はフルスピードでトラックエリアを抜け、コースへと飛び出していく。


スタート。川崎路子(PAXPROJECT)が飛び出した

すぐに優勝候補の渡部がトップに躍り出た。ここにピタリと福田がつく。さらには、今シーズンから本格的にシクロクロスに参戦しはじめ、じわじわと頭角をあらわしているMTB出身の矢吹優夏(B.B.Q)もここに食らいついた。早々に先頭3名のパックを作り、ハイペースのまま周回をこなしていく態勢となった。


早々に渡部春雅(明治大学)、福田咲絵(AX cyclocross team)、矢吹優夏(B.B.Q)3名のパックが形成された


落ち着いて先頭を行く渡部

後ろには松本や、昨年全本選手権で3位に入っている小林あか里(信州大学)らが続き、先頭3名を追うが、ハイペースで周回を刻む3名との差を詰めることができない。

※優勝争いの行方は!? 続きは2ページ目→

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