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自転車競技

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2022/11/09

P-Navi編集部

おおいたいこいの道クリテリウム2022

おおいたいこいの道クリテリウム2022

大分県大分市で「OITAサイクルフェス!!!2022」が10月1日から開催された。初日には、JR大分駅前の「大分いこいの道」に設営された特設コースでクリテリウムが、2日目は、市内中心部の特設コースでUCI(世界自転車競技連合)認定の国際レースが行われた。JR大分駅前の芝生広場には、大分県各地の物産品や自転車メーカーのブースなどブースが並び、メディアも大きく大会を取り上げる。大分市内は、自転車レースを中心に据えたお祭りの二日間を迎えた。


JR大分駅前のいこいの道で開催

この2レースは、コロナ禍で、2020年はUCIレースとしての開催を断念したものの、国内レースとして開催。昨年は、基本的には自粛としつつ、ウイルス検査を経た観客のみ観戦可能とするなど、独自の感染拡大防止策を打ち出しながら、国内チームのみが参戦するUCIレースとしての開催に踏み切った。今年は、3年ぶりに海外から招聘したチームが参戦し、完全な形での開催が叶うとともに、名称にある「フェス」のにぎわいを取り戻しての開催になった。
出場チームは15チーム。海外からは、オーストラリアのARAプロレーシング・サンシャインコーストと、香港ナショナルチームの2チームが来日した。
初日の「おおいたいこいの道クリテリウム」は、JR大分駅前の「大分いこいの道」と、その周辺の公道を使い設営された1周1kmのショートコースを40周する。例年、ハイスピードの展開となり、沿道を埋める多くの観客の目の前を、選手たちが全力で駆け抜ける人気のレースだ。

難所の大分駅前ヘアピンコーナー
大分駅前のヘアピンコーナーが難所であり、同時に観客に人気のスポット

コースは、まったくのフラットであるが、テクニカルなヘアピンコーナーや、カーブが含まれる。距離も短く、抜け出しても目視でき、先行しにくいこともあり、集団スプリントでのゴール勝負になることが多い。
10月とは思えない30度近い気温の中、レースがスタートした。

おおいた いこいの道クリテスタート
沿道を埋める観客に見守られながらスタート

スタート直後から積極的にアタックが仕掛けられるが、集団もそれを許さず、すかさず吸収する。決定的な動きは生まれず、集団のスピードも緩まない。選手たちは一団となって観客の拍手を受けながら駆け抜けていく。

序盤からアタックの連続するレース
次々とアタックが仕掛けられ、今年もレースは序盤から高速の展開に

14周目に宇賀隆貴(チーム右京)とライアン・ガバナ(ヴィクトワール広島)の2名が飛び出し、先行する。集団の先頭はマトリックスパワータグが固め、コントール。

宇賀隆貴(チーム右京)とライアン・ガバナ(ヴィクトワール広島)が先行
先行する宇賀隆貴(チーム右京)とライアン・ガバナ(ヴィクトワール広島)

マトリックスパワータグがレースをコントロール
集団の先頭はマトリックスパワータグが固め、レースをコントロール

ほどなく宇賀が集団に吸収され、粘ったガバナも集団に飲み込まれて行った。決定的な動きが生じないまま、大集団に戻った選手は、高速でコースを駆け抜け続けた。

山本大喜(キナンレーシングチーム)が単独で飛び出す
山本大喜(キナンレーシングチーム)が単独で飛び出した

集団は冷静に山本大喜を追う
集団は冷静に山本大喜を追う

ラスト15周のタイミングで、山本大喜(キナンレーシングチーム)が単独でアタック。ここに再びガバナも加わり、二人が先行する。ガバナが遅れ、集団に吸収され、二人と集団との差も詰まった。このまま仕切り直しかと思わせたが、山本大喜は諦めず全力で先頭を行く。30周回目のポイント賞も独走で獲得。いったん縮まった差を、終盤に向け、むしろ開いてみせた。

快走を見せる山本大喜
快走を見せる山本大喜

ラスト5周、言い換えればラスト5kmの時点で独走する山本大喜と、追う集団とのタイム差は20秒まで開いていた。一人対集団では極めて難しいと思われていたが、スピードに乗り、力強く駆け抜ける山本大喜の走りを見る限り、逃げ切りの可能性も否定できなくなっていた。

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