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2023/01/24

P-Navi編集部

関西シクロクロス琵琶湖グランプリ

関西シクロクロス琵琶湖グランプリ

日本一の大きさを誇る湖、琵琶湖に突き出した草津市烏丸半島で11月20日、JCXシリーズ第5戦となる「関西シクロクロス琵琶湖グランプリ」が開催された。このレースはUCI(世界自転車競技連合)認定の国際レースであり、上位入賞者にはUCIポイントが付与される重要なレースとなる。


草津市烏丸半島で琵琶湖グランプリが開催された

琵琶湖を回るサイクリングルートは「ビワイチ」と呼ばれ愛されて来た。ナショナルサイクルルートに指定されており、琵琶湖に自転車のイメージが定着しつつある。実は、琵琶湖付近の会場でのシクロクロスのレースの歴史は古く、レース会場のロケーションのよさや、それぞれのコースの特徴が際立ち、観戦が楽しいことからも、毎年多くの参加者、観客を集めて開催されている。
この烏丸半島のコースのフルコースは2.9km。ほぼ平坦な芝生エリアに設営されるが、緩やかな起伏を活かし設定されたキャンバーと呼ばれる斜面がこのコースの大きな特徴だ。


このコースにはキャンバー(斜面)が多く設定されている

路面は、前夜の雨の影響で水を含んでおり、ドロドロではないにしても、やや滑りやすいコンディション。泥と草で覆われたキャンバーをいかにクリアするかが勝負の鍵を握ることになりそうだ。テクニックに加え、乗車と降車の判断力も求められるレースになることが予想された。


テクニックとパワーが求められる上りも含まれている

このレースは、日本でのシクロクロス人気の火付け役となった人気のリーグ「関西シクロクロス」の一戦として運営された。朝は、まず50代のカテゴリーからスタート。そこから男女のU17、U15と、30代、40代のマスターズ、ジュニア、未就学児のレースが午前中に開かれ、午後からUCIレースとなる男女エリートのレースが開催された。

女子エリートでは、日本人女子選手で唯一海外の最高峰のワールドツアーチームに所属する與那嶺恵理(Human Powered Health)が、パワーとテクニックのバランスの取れた走りで独走し、そのまま優勝を決めた。2位以下に2分半近い差を開けての勝利だった。


難コースをかろやかに独走する與那嶺恵理(Human Powered Health)


バイクのトラブルに見舞われ、押してピットまで走る小川咲絵(AX cyclocross team)

2位には、不運にもバイクにメカトラブルが起こり、対応での遅れから挽回できなかった小川咲絵(AX cyclocross team)が、3位には若手ながら健闘した石田唯(早稲田大学)が入っている。


難コースの中、3位に入る石田唯(早稲田大学)


女子エリートの上位3名。4年ぶりにシクロクロスでの優勝を決めた與那嶺、2位の小川、3位の石田唯

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