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2023/03/22

P-Navi編集部

Jプロツアー第2戦・第1回志布志クリテリウム

Jプロツアー第2戦・第1回志布志クリテリウム

鹿児島県志布志港に面する「しおかぜ公園」前をスタートフィニッシュとする公道コースを使用し「第一回志布志クリテリウム」が2月25日、開催された。JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)が主催する「JBCFサイクルロードシリーズ」の最高峰リーグ「Jプロツアー」の第2戦としての位置付けだ。前日には「鹿屋・肝付ロードレース」が開催されており、初開催レースの鹿児島2連戦となった。

使用するのは「しおかぜ公園」前をスタートゴールとし、志布志港にせりだした「コンテナターミナル」上に設営された1周2.9kmのコース。アルファベットの「L」型になっており、両端に折り返しのヘアピンカーブが設定され、コース中程に直角のコーナーが含まれている。起伏はなくフラットで、道幅も一定しており、この日は特別な強風もなし。高速レースとなり、スプリンターたちが活躍する展開となることが予想された。


L字型に設定された平坦基調のコースを使用する(出典:JBCF大会要項より)

スタート時刻が近づくと、選手がスタートラインに集まってくる。先頭に並ぶのは前日のレースを見事なスプリントで制した岡本隼(愛三工業レーシングチーム)。個人総合首位選手の証である赤い「プロリーダージャージ」を着ての参戦だ。横には、U23で首位になった白いリーダージャージ姿の津田悠義(キナンレーシングチーム)が並ぶ。レースはコースを17周する49.3kmの設定で競われる。


先頭には赤いリーダージャージの岡本隼(愛三工業レーシングチーム)と白いリーダージャージ姿の津田悠義(キナンレーシングチーム)が並んだ。下平志布志市長とともに

いっせいにスタート。短い距離の設定となったこともあり、冒頭から積極的な動きが相次ぎ、序盤から予想通り高速の展開となる。


しおかぜ公園前をスタートしていく

設定されたスプリントポイント獲得を狙う動きで、スピードが上がるものの、ポイント獲得後は集団に吸収され、抜け出しは生じなかった。抜け出しを狙う選手も、ほどなく集団に吸収され、大きな変化は生じず、大集団がハイスピードでサーキットを駆け抜け続ける展開に。


大集団のまま折り返しのヘアピンコーナーを回る

状況が変わったのは総距離の3分の1ほどになる6周目。トップスピードを維持するのに長けたトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)と中井唯晶(シマノレーシング)の2名が集団から抜け出し、先行したのだ。ここに當原隼人(愛三工業レーシングチーム)、石原悠希(シマノレーシング)、宮崎泰史(キナンレーシングチーム)らが合流し、7名の集団が形成された。


7名の先頭集団が形成された

2回目のスプリント賞は集団内の石原が獲得している。


集団はリーダーチームとなる愛三工業レーシングチームがコントロール

シマノレーシング、キナンレーシングチームは、ここに2名ずつを送り込み、有利な展開に。リーダーの岡本を擁する愛三工業レーシングチームは、誰も送り込むことができず、メイン集団の先頭を固め、コントロールする意思を示した。先頭との差は、30秒ほどでキープ。見通しのよいコースで、メイン集団から、先頭7名の状況が常に視界に入る形で推移する。
3回目のスプリント賞は先頭集団内の伊藤舜紀(シエルブルー鹿屋)が獲得した。


地元チームであるシエルブルー鹿屋らも集団のコントロールに加わる


リーダーの岡本はゴール勝負に向け、集団内の安全な位置で温存されている

終盤に向け、この日も岡本のスプリント勝負に持ち込みたい愛三工業レーシングチームがペースアップ。先頭集団との差は、じわじわと狭まっていった。

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