TOP > 自転車ライフ > 北海道北見ミントライド(前編)

自転車ライフ

一覧へ戻る

自転車ライフ

2021/10/27

P-Navi編集部

北海道北見ミントライド(前編)

北海道北見ミントライド(前編)

コロナ禍でマスクを着けることが必須となって、清涼感のあるミントへの注目が急速に高まった。かつて日本はミントの一大産地であり、北海道北見地方が、世界の70%ものミントを生産し、輸出していたことをご存知であろうか。今回はこの「ミント」をテーマにしたスポットをめぐったサイクリングをご紹介したい。

ミントは日本語でハッカ(薄荷)と呼ばれる。すなわち、ミントとハッカは同じものなのだが、大きくペパーミント、スペアミントなどが代表する洋ハッカと、日本で栽培されてきた和ハッカと、ミントの種類は豊富なのだ。同時にミントは東洋医学でも西洋のアロマテラピーでも、効果が認められており、炎症を抑えたり消化を促進したりするとともに、イライラを収め、集中力を高めるなど、メンタルへの効果があると言われており、このストレスの高まった環境には、救世主ともなりうる存在。マスクスプレーをはじめ、ミントを使った製品も増え、全国いたるところでミント(ハッカ)製品が販売されるまでになった。

今回のサイクリングでは、ハッカ(この記事内では、あえて「ハッカ」と呼ぶことにする)の清涼感を満喫し、おいしく味わい、また走行の爽快感も味わえる行程が用意された。ピーチアビエーションの女満別-関西線の就航で、関西エリアからのアクセスとコストが劇的に改善されたことを受け、こころさんと里美さん、ふたりのモニター参加者が大阪から招かれ、北見を走った。


いざ、出発!里美さん、こころさん、ガイドの真由子さんの3名で走行する

北見バスターミナルに完成したばかりのサイクルステーションでレンタサイクルを借り、いざ、スタート!

まず目指すのは、ハッカ蒸留館。ミニ蒸留器の実演もあり、ハッカの蒸留の仕組みを知り、ハッカ製品のショッピングも楽しめる人気の施設だ。館内に足を踏み入れると、全身がハッカの香りに包まれる。気持ちもすっきりするから不思議だ。


ハッカ蒸留館に到着。サイクルラックも準備されていた


蒸留システムのミニチュアに囲まれ、アロマスプレー作りに没頭する2名

この日はアロマスプレー製作体験に挑戦した。講師を務めてくれたスタッフの丁寧な説明を受けながら、注意深く材料を混ぜていく二人。行程はシンプルで、問題なく、上質のスプレーが完成した。


いい香り!二人とも仕上がったスプレーには大満足だった

「このスプレーをベースに、好きなエッセンシャルオイルを加えていただいても楽しめますよ」と講師のスタッフ。「小分けにして、ラベンダーやシトラスを入れてみようかな」「マスクスプレーにも使いたい!」と、二人は目を輝かせていた。


菓子店「清月」に到着!

次なるスポットでは、ハッカのおやつを購入! 向かうのは、平昌五輪でカーリングチーム「ロコ・ソラーレ」がもぐもぐタイムで「赤いサイロ」を食べ、一躍有名になった「清月」だ。だが、今回目指すのはハッカが効いた「薄荷葡萄サンド」。


いただきまーす!


ハッカがアクセントとなったクリームと、しっとりとしたビスケットが一体となり、絶妙な風味の薄荷葡萄サンド

一見普通のレーズンバターサンドなのだが、ここにミントとホワイトチョコレートが加わることで、清涼感が加わり、同時にレーズンの旨味もしっかりと引出され、味わい深いスイーツになっているのだ。パクリと口にした二人は、「おいしい!!」と思わず声を上げた。「なんやこれ、止められない!」。ペロリと一瞬で完食。まさに北見にしかない味! これからの行程に期待が高まっていく。

123

ページの先頭へ

メニューを開く