
佐藤水菜
神奈川 114期
競輪祭女子王座戦 優勝
競輪祭女子王座戦 優勝
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「進化し続ける、その先へ」
五輪イヤーだった2024年。佐藤の国内ガールズケイリン参戦は、パリ五輪が終わってすぐの8月女子オールスター競輪からだった。そのオールスターは完全優勝するが、賞金面ではガールズグランプリ出場に届かない。出場を叶えるには、11月のG1・競輪祭女子王座戦を優勝するしかなかった。
五輪は悔しい結果に終わったが、10月に史上初の快挙を達成。デンマークのバレラップで開催された「2024年UCI自転車トラック世界選手権大会」では、女子ケイリンで金メダル、女子スプリントで銅メダルを獲得。日本の自転車競技の歴史に大きな一歩を刻んだ。だが、この結果も「私にとっては通過点」とし、「力が足りないので、次のステップに進みたい」と語る。世界女王に輝いたが、これからどれだけ進化し続けることができるのか、理想とする自分になることができるのか。不変の課題が、常にあるのだ。
全ては、さらなる高みを目指すために__。11月競輪祭はグランプリ出場をかけて多くのガールズ選手が「優勝」の二文字を目指す中、佐藤は予選、準決勝を逃げ切りで突破。そして決勝は、6番手から前団を捲り切り、完全優勝を達成。優勝条件という厳しいミッションをクリアしてみせた。
昨年は4回目の出場でガールズグランプリを初制覇。もちろん、今年のガールズグランプリで大会連覇を狙えるのは一人しかいない。目指すのは「勝ち続けられるような存在」であり、「なりたい自分になること」。究極的な目標を目指し、誰も到達していない境地へ、加速しながら突き進んでいく。昨年のガールズケイリンの女王、そして今年の世界女王が、進化のその先へ__。今年も頂上決戦のスタートラインに立つ。