
尾方真生
福岡 118期
獲得賞金ランキング 4位
獲得賞金ランキング 4位
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『自分らしい走りでつかんだビッグ初制覇』
2020年5月にデビューして今年で5年目。
「(ビッグレースを)いつか逃げ切りで優勝できたら」。その強い思いを持ちながら、果敢に風を切り、自力戦に磨きをかけてきた。
今年の序盤こそ珍しく大敗も目立ったが、「気持ちを入れ直して」トレーニングを積むと、6月のパールカップのころには「ここ数年で一番いい感覚」まで調子を取り戻した。
そして、迎えた7月松戸のガールズケイリンフェスティバル。直前には日野未来と奈良でトレーニングして、カントをうまく使えるように333バンクの対策もした。すべてのピースが、ここで揃ったのかもしれない。
決勝は誘導の後位でレースを進めると、後続の仕掛けを警戒しながら、打鐘後から迷わずレースの主導権を握った。同門の小林優香、児玉碧衣、後位から當銘直美や坂口楓華らが迫るが、力強くペダルを踏み切り、真っ先にゴール線を通過した。今年が最後の開催となることが発表されていたフェスティバルを、鮮烈な逃げ切りで締めくくった。「自分らしい勝ち方だったと思います」。デビュー時から、ずっと目標にしていた自分の走りでのビッグレース初優勝だった。
フェスティバルのあとも、躍進は続く。9月には5連続完全優勝して15連勝するなど、賞金を着実に積み上げて4年連続4回目のガールズグランプリ出場を決めた。
過去のガールズグランプリでは、確定板にこそ残れていないが、ここ2年は積極的に動いてレースを作っている。フェスティバルで夢を実現させたことで、さらに「自信がついた」今だからこそ。もう一つ大きな舞台でも、自分を信じた力強い走りで駆け抜ける__。