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2023/03/14

P-Navi編集部

Jプロツアー開幕戦!鹿屋・肝付ロードレース

Jプロツアー開幕戦!鹿屋・肝付ロードレース

終盤に向けてメイン集団も徐々にペースアップ。差は1分前後まで縮まった。


ペースが上がり、集団は長く伸びた

先頭にメンバーを送り込めなかった愛三工業レーシングチームが集団の先頭に立ち、ペースアップを始めた。


先頭に立ち、ペースアップし、先頭集団との差を詰める愛三工業レーシングチーム。後方にも選手たちがチームごとにまとまり、ゴールへの準備を始めているのが見える

逃げ切りをかけ、ペースを上げる先頭集団からは、堪えきれなくなった選手たちがこぼれ落ち、河野、天野、新城、永山貴浩(備後しまなみeNShare)の4名となった。


ラスト2周、4名までに減った先頭集団。背後には追ってくるメイン集団

レースはついに最終周回に突入。すべての逃げが吸収され、一つの集団となった。

チームブリヂストンサイクリング
ゴールを狙うチームブリヂストンサイクリングが先頭を奪う

シエルブルー鹿屋
地元シエルブルー鹿屋も上がってくる

トラックレーサーを多く抱えるチームブリヂストンサイクリングやシエルブルー鹿屋、今年大きな補強を行ったシマノレーシングのメンバーらもゴール勝負に向けての位置取りで前方に集まってきた。トップスプリンター岡本隼(愛三工業レーシングチーム)を抱える愛三工業レーシングチームも、やすやすとここまで引いてきた先頭を渡すわけはない。熾烈(しれつ)な位置取り合戦が繰り広げられることになった。
愛三工業レーシングチームが先頭で、ラスト1kmに突入。上り基調のスプリント勝負となり、最後の150mを先頭で通過したのは岡本だった。

岡本隼
上りスプリントは、ラスト150mに岡本隼(愛三工業レーシングチーム)を先頭に突入

昨年U23の首位を獲得した山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)が岡本に迫ったが、岡本は誰も寄せ付けず、そのままトップでフィニッシュラインに飛び込んだ。


初戦からすばらしいスプリントで勝利を勝ち取った岡本

3位には草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が入った。12年ぶりに監督が交代し、新体制となった愛三工業レーシングチームは、初戦から表彰台の2席を確保する幸先のよいスタートとなった。


表彰台の3名。3位には2021年の全日本チャンピオン、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が入った

岡本は「初戦でチームとしてまとまって勝てて、これ以上嬉しいことはない」と喜びを噛みしめた。レース中盤は、先頭グループにメンバーを送り込めず、さらには、メイン集団を揺さぶろうとしても崩れず、チームは追い込まれた状態にあったという。メイン集団の牽引に切り替え、最終局面まで温存され、最後のバトンを渡された岡本が、しっかりスプリントを制した。プレッシャーに打ち勝った岡本は、安堵と誇りに満ちた笑みを浮かべていた。


プロツアーリーダーのレッドジャージを手に入れた岡本


U23リーダーは津田悠義(キナンレーシングチーム)の手に

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【結果】
第1回鹿屋・肝付ロードレース130km

1位/岡本隼(愛三工業レーシングチーム)3時間5分37秒
2位/山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0秒
3位/草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)+1秒
4位/石原悠希(シマノレーシング)+1秒
5位/北野普識(イナーメ信濃山形)+1秒

【Jプロツアーリーダー】
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)

【U23リーダー】
津田悠義(KINAN Racing Team)

画像提供:JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)

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