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2018/05/31

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=13 Hunting

恋して競輪ハンターというタイトルをつけたこのコラム、早いもので!?14回目となりました。
(正確には女性形=ハントレスが正しいらしいのですが……)
毎回、編集長さんがタイトルにHunting数を表記してくれていて、私が気になった選手やレースの記事を自由に綴らせてもらっていますけれども……みなさん薄々、お気づきの頃だと思います。そう、私が高配当ハンティングの話題を挙げていないことを(苦笑)。
獲り損ねた高配当や過去の話しをしたことはありますけれども、万車券当たりましたっ!と、綴った記憶は書いている本人にもありません。それもそのはず、半年間で万車券を当てたのは1度だけなのですから。
今年の目標として「100円でもプラス」を掲げました。しかし、負けない買い方となると、どうしても2車複やワイドにしたりなど、極端なくらい守りに入ってしまっているのが現状でした。

先日、行われた川崎競輪場でのサテライト横浜C・報知新聞社杯争奪戦(5月24日〜26日)でも私はひたすら攻めない車券を購入。2日目には前半のA級戦全てのレースで的中しているにも関わらず、プラスは数十円程度。川崎のチャリロト・プラザで放送中だったので、リスナーさんからは“チャリチャンの川相” いう称号もいただきました。(*元プロ野球選手で犠打のギネス記録を持つ川相昌弘さんから)
ひたすらつなぎなからも1Rでも外すと、トリプルプレーでもされたかのように一瞬にしてお金がなくなってしまう。しかもその節の川崎は連日のように2車単は安く、それに比べて3連複3連単が高配当といういわゆるヒモ荒れの決着が多かったのです。自分が当てた数百円の2車単の下に表示されている4桁の配当を羨ましく眺めていました。もちろん、数百円の配当でも上手に資金配分すれば十分にプラスになる訳ですから、私の買い方が下手なのは否めませんが……月末であったということも察していただければ幸いです。

さて、そのような状況(あくまでも私の状況ですが)で迎えたA級決勝戦は南関5車VS北日本+関東4車の二分戦でした。南関の先頭は菊池竣太朗(静岡111期)選手、番手には同県で自力のある飯田憲司(静岡96期)選手が続きました。菊池選手が先行したら、飯田選手が番手捲りというのが多くのファンの予想だったのではないでしょうか。ただ、相手ラインの先頭は金澤竜二(福島91期)選手。初日から力強い先行で逃げて勝ち進んできたので、調子も良さそうで捨て難いところで悩んでいました。
展開をどう読み、選手をどう組み合わせるか?みんなが悩む中、私がどうしても北日本+関東ラインの3番手を回る佐藤学(栃木93期)選手を買いたくなっていました。佐藤選手は初日、先行する群馬の中川拓也(群馬94期)選手の番手で、気迫あふれるレースを見せてくれていました。買いたいけれども、金澤選手ラインの3番手……“チャリチャンの川相”ならば、まず手を出さないのですが、最終日だし、決勝だし、思いっ切りいってみようと!佐藤選手を入れた買い目を3連複と2車複で購入しました。
レース展開はアクシデントがありがながらも、予想通りにかなり早い展開で菊池選手が先行態勢に入り、金澤選手は最終バックで捲り。それに合わせて菊池選手の番手から飯田選手が捲りを打つという形になりました。私の(あんたのじゃないよ!というツッコミはごもっともなのですが、今日だけは言わせて下さい)佐藤選手は!?と、思ったら。なんと2センターくらいから外を追い込んできているではありませんか!!川崎競輪はよく外のコースが伸びると言われていて、そのセオリー通りに内側で飯田選手マークから追い込んでいた高橋雅之選手より伸びて3着に届いたのです!私は2車複こそ獲れませんでしたが、佐藤選手の3着で11,890円の万車券となった3連複をGET。2車単の配当が2,260円(*3連単=38,200円)だったことを考えると、まさにヒモ荒れのレースだったと、言えるでしょう。
このレースを終え、放送を見に来てくれたリスナーさんから口々に佐藤、佐藤と聞こえてきました。「えっ、みんなも佐藤選手に注目していたの?」と、さらに盛り上がる。好きな選手が一緒なだけで一、瞬にして仲が深まるのも競輪の面白さですよね。
久々に聞いた快音。眼をつぶって振ったバットでまさかのホームラン。やっぱり、万車券を当てる快感は何にも代えがたいですね。私に久々の万車券をくれた佐藤学選手、番手でもシッカリ前を守る競走をしてくれるうえにタテ脚もある。何よりも最後まで全力な走りに惚れました!これからも佐藤選手に注目、応援していこうと思います。

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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