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2018/06/15

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=14 Hunting

競輪ファンのみなさん、こんにちは!
突然になりますけれども、皆さんは競輪選手を何人、ご存知ですか?名前をフルネームで言える選手、顔と名前が一致する選手、競走スタイルを語れる選手は?もっと言えば「あの時、あのレースで__」と、事細かにレースを思い出せる選手はいますか?
競輪はほぼ毎日、日本のどこかでレースが行われています。KEIRIN.jpで選手検索すると、S級S・1・2班が684名、A級1・2班が1083名、チャレンジが500名、ガールズは129名で、合計2,396名の現役選手が出てきました。(*6月13日現在、デビュー前の選手も含みます)
レースを観れば観るほど選手を覚えて詳しくなっていきますが、日々いくつもあるレースの中で走っていた選手全員を覚えておくのは至難の業(わざ)で、忘れてしまう選手がいるのも仕方ないことだと思います。選手の調子も変わっていくし、中には競走スタイルが変わる選手もいる。この前に観た時は徹底先行だったのに、いつの間にか先行しなくなっているなぁ~、なんてこともしばしばありますよね。競輪を少しずつながらも覚えてきた今の私ですらこういう状況なのに、競輪を始めたばかりの初心者の方々にとってはレース展開もさることながら選手の把握もきっと難しいことでしょう。

でも、先日は競輪に詳しくなかったとしてもインパクトに残る選手に出会ったのです。それは五十嵐博一(熊本79期)選手。五十嵐選手は5月17日から平塚競輪場で開催されたF2湘南ゴールドエナジー杯に出場していました。まず印象に残ったのはフッサフサのおヒゲ。初日から気になって気になって、レース中は五十嵐選手ばかりを目で追っていました。そして、ついに最終日には展開もあったのですが、車券の1着軸に五十嵐選手を置いた私。しかし、結果は2着……それでも、さらに印象に残る選手、久しぶりに忘れられない選手の出現が嬉しかったものであります。

ヒゲと言えば、中西大(和歌山107期)選手も思い浮かびます。中西選手のことを最初に注目したのもあのおヒゲでした。ヘルメットのアゴ紐がなくても分からないくらいの濃密なヒゲ。その印象からヒゲの人と覚えていたら今年初めの和歌山記念の一生懸命な走り。地元記念で4日間先行した姿はヒゲを超えるインパクトでした。もし仮にヒゲを剃ったとしても中西選手のことを忘れることはありません。
ヒゲから始まる恋もある__。選手の中には個性的な髪形をしている選手も多くいますが、レース中はヘルメットを着用しているために確認することは難しいです。その点、ヒゲは分かりやすくてインパクトがありますよね。
競輪ファンならば知らない人はいないような有名選手ばかりが走るグレードレースでなくても、どんなキッカケであっても毎回、気になる選手ができて3日間が盛り上がる。競輪に詳しくなかったとしても楽しむキッカケは色々なところにあるなと、初心に帰れました。
世の中の恋愛でも見た目が大事という人もいれば、中身で勝負という人もいますよね。せっかくだから欲張って、競輪では見た目も中身(走り)も楽しみませんか?

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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