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2018/07/30

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=17 Hunting

記録的猛暑が続き、本当に身の危険を感じるような暑さが毎日のように続いていますね。私の故郷・岐阜県も連日、猛暑のニュースの中に名前が挙がっていました。
「岐阜の多治見が……」と、以前、友人に話し切り出した際には「岐阜の刺身?」なんて聞き返されたことがありましたが、これを機にそんなことも減るのではないかと思います。
競輪ファンのみなさんは日々、予想に熱くなり、本場へ行けば炎天下の下で声を出して選手を応援することもありますよね。意識している以上にこまめに水分補給をして、涼しい場所で休みながら、存分に競輪を楽しんで下さいね。

さて、私は最近、1人の選手を追いかけています。それは渡辺雄太(福島100期)選手です。渡邊雄太(静岡105期)選手ではありません、福島の渡辺雄太選手ですっ!
初めて意識したのはだいぶ前になりますが、出会いは最悪でした。当時から渡辺選手はバック回数が多く、パッと見は徹底先行に見えるのです。出走表で渡辺選手を見たとき「これはもうこの選手がガツンと先行して、そのあとどうなるかと考えよう!」と、展開も考えやすくてワクワクしました。でも、実際にレースを観てみると、逃げない!!ビックリしましたが、レースは何が起こるか分かりません。それだけバック回数をつけていれば逃がして貰えない時もあるでしょうし、私も鬼ではありません。たった1度のミスでどうのこうの言うのもなんだし(記憶にはありませんが、恐らく、実際は相当どうのこうの言ったと思われます)、様子を見てみようと思いました。しかし、私が観るレースではことごとく渡辺選手は逃げられず、逃げで予想するからとにかく車券相性が悪いっ!

本当に不思議なことですが、相性の良い選手と良くない選手って、なぜかいませんか?相性が良ければ、儲かってしょうがないなんてこともあるのかも知れませんが、買うと来ない、買わないと来るなんて声を競輪ファンから聞くこともよくあります。私にとって渡辺選手はひょっとしたら相性が良くない選手なのかもと思い始め、これはもう関わらない方がいいかも知れないと、1度は渡辺選手の走るレースから距離を置いてみました。だけど、やっぱり、どうしても気になる。なんだか知らないけど最近、よくチャリチャン放送場に斡旋が入っている気がするし。しかも一緒にニコ生で共演している子は好きだと言うし。理由は色々あれど、何より出走表で目立つんですもん!出走表にはバック回数二桁書いてあるんです。このバック回数は嘘じゃない、カウントミスでもありません。単に私が見逃しているんです!先行選手好きとしては見逃せないバック回数なんです。
ということで、この夏は渡辺選手を追いかけてみようと思います。これは恋なのか、恋じゃないのか?歴史的猛暑にやられた私の黒歴史となるのか?夏が終わる頃には答えが出ることでしょう。

「夏の間に苦手克服!」なんて夏期講習のキャッチコピーを見かけますが、ここは全てを暑さのせいにして、久々に相性の良くない選手を買ってみるのも一興ではないでしょうか?ひょっとしたら、素敵な夏の夢が見られるかも知れませんよ。(くれぐれも背筋が凍るような体験になりませんように……)

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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