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2021/12/17

Koichi Moriizumi

『森泉宏一の実況天国』Vol.69

『森泉宏一の実況天国』Vol.69

まず、はじめに。
またも悲しい出来事が起きてしまいました。
川口オート所属の黒岩明(川口26期)選手がレース中の事故により殉職されました。
黒岩選手といえば、2017年のSGオートレースグランプリ。準決勝戦を乗り越え、涙のSG初優出。
何度かロッカーでお話をさせて頂くことがありましたが、いつも優しい語り口調が印象的でした。
前々回の当コラムで、同じく川口所属の佐藤正人(川口22期)さんの訃報を記したばかりで、今回の事故。
立て続けにこのような出来事を記すことになるとは……。
100%無事故というのは難しいかもしれませんが、少しでも、できることから一刻も早く始めてほしい。
そう祈ることしかできません。
決して二つの事故を無駄にしてはならないし、教訓にしなければ、お二人が浮かばれません。

さて先日、神宮球場、NACK5スタジアム、東京ドームへと足を運びました。
アマチュア野球の視察にJリーグ観戦。
野球は前者が高校野球。後者は社会人野球でした。
神宮球場へは地下鉄外苑前駅を利用。

スタジアムへ向かう道のり。街はホームチームである東京ヤクルトスワローズの装飾で彩られており、「スワローズがある街」というのを感じさせてくれます。

また、Jリーグ大宮アルディージャのホームスタジアムであるNACK5スタジアム。大宮駅から徒歩20分ほど。途中、氷川神社を抜け大宮公園に入るとスタジアムが見えてきます。こちらも駅からあらゆる場所にアルディージャを感じることができる道のりでした。このような装飾は高揚感を演出するために欠かせないものであり、気持ちをより高めてくれます。

では、公営競技はどうでしょうか。
まだ訪れたことのないレース場もありますが、既に足を運んだことのある所で、レース場までの道のりで気持ちを高めてくれる装飾に出会った記憶がありません。先日、私の友人がJリーグ観戦と併せて、西日本にある某レース場を訪れました。最寄り駅からも近いそのレース場。わずかにある装飾は古く廃れており、むしろ怖さを感じたとのことでした。
友人曰く「これだけの好アクセスなだけに非常に、もったいない」。
魅力あるレースも大事な一方、「高揚感」「非日常」を感じさせる演出・装飾にも力を入れてほしいところ。
県外の人が駅を降り立った時に、「オートレースがある街」「この街には競輪がある」というものを感じてもらいたいのです。

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