TOP > コラム > 恋して競輪ハンター

コラム

一覧へ戻る

コラム

2023/11/19

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

木三原さくら「恋して競輪ハンター」145 Hunting

11月初旬、玉野競輪場で行われたG3「防府競輪開設74周年記念・周防国府杯争奪戦」。現地は、秋とは思えないくらいの夏日。私はチャリチャンの公開放送に、ステージで予想会やトークショーと、現地を満喫していましたが、ステージでイベントに出演していると、汗が滴り落ちてくるほどでした。
まさに絶好の競輪日和。全国からお客様が来てくれて、連日、賑やかな玉野競輪場。その中でも、格別の声援が送られていたのは、防府が地元の清水裕友選手でした。地元記念5連覇中。33バンクの防府から、400の玉野に場所を変えても、連覇の記録を更新できるのか。開催前から注目が集まっていました。

清水裕友

その清水選手は、初日特選から連勝で決勝進出。番手の競走でしたが、二次予選以降は前を回った取鳥雄吾選手、犬伏湧也選手とワンツーを決めていました。
準決勝後の勝利者インタビューで、「やっとスタートラインに立てました」と言った清水選手。この言葉に、私はトリハダが立ちました。地元記念優勝、6連覇のためには、当然ですが、決勝に勝ち上がらなければなりません。「遠くばかり見ていると、足元すくわれる」などと言われることもありますが、開催前から『6連覇』という言葉を、周囲から散々言われてきたはず。私みたいな人間は、もしそうなったら、6連覇のことで頭がいっぱいになって、きっとスコーンっと足元をすくわれていることでしょう。
しかし、清水選手はもちろんそのようなことはなく、着実に、しかも1着で勝ち上がりました。その強さ、冷静さ、そして地元記念にかける想いを、このインタビューで感じて、決勝戦がますます楽しみになりました。

防府記念決勝の4車連携

その決勝戦。中四国は、清水選手を含めて4人が勝ち上がりました。並びが注目されたところですが、先頭を回ったのは犬伏選手。そして、番手に取鳥選手で、清水選手は3番手、4番手を固めたのは、S班・松浦悠士選手でした。
この4名が、この位置になったことで、たくさんの妄想が膨らみました。
まず、犬伏選手は賞金ランキングでKEIRINグランプリがまだ狙えるところ。ラインの先頭でも十分優勝を狙える脚力も持ち合わせています。そういった理由から、優勝は犬伏だよ!と、狙い目を教えてくれる人もいました。そして、番手を回った取鳥選手。普段は自力で戦う選手が、番手回り。相手に自在なレースをできる選手もいる中で、この位置は絶対に死守しなければならないところでした。そして、犬伏選手の番手から出るのか、その後ろから清水選手は優勝に届くのか。前3人だけでも、色々考えられますが、何と言っても4番手をS班が固めているわけです。松浦選手も落車から復帰して、この開催が3場所目。前をサポートしながら、どこまで追い込めるのか。思い描く結果に対して、たくさんの期待と心配が入り混じる並びでした。

結果は、皆さんご存じの通り、犬伏選手は前受けから突っ張り先行。取鳥選手はしっかり番手を守り、そこから捲り。清水選手が続いて、直線で追い込み、完全優勝で地元記念6連覇を達成。3着に松浦選手もしっかり追い込んで、ラインでの上位独占を決めました。
どの選手が勝ち上がり、どのような並びになるのかで、レース前から夢が膨らむのが、競輪の面白いところ。これからも、並びの思惑に、たくさんの想像を膨らましながら、競輪を楽しんでいきたいと思います!

***************
【恋して競輪ハンター・過去コラム】
144Hunting「都築巧選手の完全優勝」
143Hunting「私たちのオールガールズクラシック」
142Hunting「オールガールズクラシックG1を終えて」
141Hunting「本命選手にかかるプレッシャー」
140Hunting「競輪は初手」
139Hunting「追いかける優勝車券」
138Hunting「S級ミッドナイト」
137Hunting「何でもできる強さ」
136Hunting「J.Y&K.W」
135Hunting「若手だけどの面白さ」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

ページの先頭へ

メニューを開く