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2024/03/26

鈴木奈央

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.30

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.30

こんにちは!
だんだん春らしい気温になってきましたね!
花粉がなければ、とても過ごしやすい季節なんですけどね……くしゃみが止まらないです(笑)。

さて、3月14日から行われた伊東温泉競輪場G3「花と海といで湯賞」(令和6年能登半島地震復興支援競輪・大阪・関西万博協賛)に参加してきました。ガールズケイリンのメンバーは普通開催と同じですが、いつもより、1レース多い3レース制で、3日目に準決勝があり、4日目に決勝でした。前回のコラムでも書いた通り、4日制の参加は初めて。少し不安もありましたが、意外と大丈夫で、3日制と気持ちは変わらずでした。家が近くて、早く帰れるというのもあったかもしれませんが(笑)。

333バンクの伊東温泉競輪場は、もう何度も走って分かっている通り、前々有利です。なので。この開催に向けてトレーニングしていく中で、スタート練習も取り入れていました。S取り争い(前取り)になると思ったからです。ですが、たまたま、その練習の日が真冬みたいな寒さで、スタート練習中に、腰を痛めてしまいました。
「あ、やばい」と思いました……。
それが、レース5日前。鍼(はり)治療したりして、5日間は治療に専念し、レースを迎えることに。不安もありましたが、出ると決めたからには、決勝に乗る!と決め、今の自分にできることを考え、位置を取るようなレースを主体に考えて組み立てました。

初日の1レース、1番車をいただいた時は、これは頑張れってことだと思い、どうしても1着が欲しかったです。レースでは、とても落ち着いて走ることができ、コースも見えていました。腰に不安はあり、スタートは思い切り出ることができませんでしたが、最後は内が空いたのが見え、差し切れました! ラッキー展開でしたが、ラッキー展開をモノにできたのは、素直に嬉しかったです。

今回の決勝には、静岡ガールズ3人とも乗ることができました。男子みたいにラインはないので、力を合わせてという感じではないですが、皆で決勝に乗れたことも嬉しかったです。

強いメンバーと走ると学ぶことが多く、まだまだレベルアップしないといけないと改めて思いました。成績も少し下がり気味ですが、気持ちを切り替え、上を目指していきます。
今後の予定も、ナイターとミッドナイトしかなくて、ずっと夜のレースばかりです。4月後半には、G1「第2回オールガールズクラシック」(久留米)も控えているので、体調に気をつけて練習を頑張ります!!


練習帰りに、皆でいちご狩りに行きました!

◆今後の出場予定
4月5日~7日 いわき平ナイター
4月13日~15日 弥彦ミッドナイト
4月26日~28日 久留米G1オールガールズクラシック

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【過去のコラムはこちら】
鈴木奈央の「自転車ストーリー」
Vol.29「初めての4日制参戦へ」
Vol.28「新しい年のスタート」
Vol.27「チャレンジを続けた2023年」
Vol.26「伊東温泉で完全優勝」
Vol.25「経験を積んだ10月」
Vol.24「大切な1カ月」
Vol.23「練習と休息のバランス」
Vol.22「2回目の函館へ」
Vol.21「初のG1パールカップ」
Vol.20「デビュー当時の思い出」

【略歴】

鈴木奈央(すずき・なお)

1997年2月9日生 静岡県出身

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝。2023年12月の前橋で通算14回目の優勝を果たしている。また、2023年3月7日に佐世保競輪場で通算100勝達成した。
自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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