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2023/03/09

P-Navi編集部

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム

国内でプロロードレースのリーグ戦を運営するジャパンサイクルリーグ(JCL)が主催した東京丸の内を舞台とした自転車ロードレース「GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム presented by フィナンシェ」(丸の内クリテリウム)が2月18日、開催された。


東京駅前、丸の内の行幸通りで開催

今回のクリテリウム(小周回のレース)は、東京都が自転車活用を推進する「GRAND CYCLE TOKYO」プロジェクトの一環としても位置付けられる。JR東京駅の丸の内口前の「行幸通り」に1周400mの長方形のコースが設営され、日没後のナイトレースという形で開催され、日本では初めて尽くしの企画となった。
この日は、レース開催に先立って有識者が集まり、自転車を取り巻く国内の現状や、スポーツとしての自転車が有する可能性について議論するシンポジウムや、e-bikeの試乗会なども行われた。


有識者を集めたシンポジウム


e-bikeの試乗会も開催された

ヒューマンビートボックスクルー「SARUKANI」も登場し、パフォーマンスで会場を盛り上げた。


ヒューマンビートボックスクルー「SARUKANI」が登場


シンポジウム第2部に参加した橋本聖子参議院議員の挨拶


JCLの片山右京チェアマンら、有識者らを交えてパレード走行。橋本聖子議員がレースモードで、先頭を切って飛び出して見せ、思わず皆が笑顔になる一幕も

レースが始まるのは、午後6時過ぎ。JCL加盟8チームから、それぞれ2名程度が出走する。チームプレゼンテーションが開催され、選手がライトアップされたスタートラインに並んだ。


スタートにつく選手

今回はエキシビジョンレースとされ、リーグのポイント付与はない。年間のランキングには関わらないものの、1周400mのコース沿いは観客で埋まり、注目と声援を受けた選手たちの熱気は高まっていた。
レースはコースを60周する24kmに設定された。8チームからエントリーした15名の選手がスタート。各チームからレースに長けた選手たちが選抜されており、レースは冒頭からハイスピードで推移した。


レースは序盤から高速で推移


抜け出した選手もすぐに吸収され、決定的な動きが生まれない

35、45、50周回目に周回賞が設定され、その獲得のために数名が飛び出し、先行するが、すぐに集団が吸収するため、決定的な動きにはならない。35周回は藤田涼平(さいたま那須サンブレーブ)、45周は横塚浩平(VC福岡)、50周は孫崎大樹(キナンレーシングチーム)が獲得した。


丸の内の特設コースには多くの観客が訪れ、人垣を作った

レースの流れを大きく変えるような動きが生まれず、選手たちは集団のまま、高速で丸の内を走り続けた。
ラスト1kmを切り、ワールドチームであるバーレーンメリダから今年宇都宮ブリッツェンに加盟した台湾人のフェン・チュン・カイ(宇都宮ブリッツェン)が先頭に立ち、ペースアップを図る。
この日、有力とされたのは、昨年同リーグでチャンピオンとなった小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)や、多くの勝利を収めた沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)らスプリンター勢だ。ゴールを狙う選手たちが前に出て、激しい位置取り合戦を繰り広げる。


丸の内で繰り広げられたスプリント勝負を制したのは小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)だった

ホームストレートに突入し、展開されたスプリント合戦を制したのは、小野寺玲だった。考えてきたというフィニッシュポーズで勝利を決め、記念すべき丸の内クリテリウムの勝者となった。


優勝した小野寺と2位の沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)、3位の阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)

小野寺は表彰式で沢田に勝てた喜びと、ライトを点灯させたバイクで、ネオンの中を走った楽しさについて、興奮した様子で語った。どの選手にとっても初めて尽くしのレースは非常にエキサイティングだったようだ。


最後に参加選手が並び、フォトセッションの時間が設けられた。選手はチームのイニシャルなどを表現

今年のJCLリーグは3月末の真岡芳賀ロードレースから開幕し、UCI(世界自転車競技連合)公認の国際レースをポイント付与レースとして組み込んだ形で開催される。

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【結果】GRAND CYCLE TOKYO 丸の内クリテリウム presented by フィナンシェ
1位/小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
2位/沢田桂太郎(スパークルおおいた)
3位/阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)
(エキシビジョンレースにつき、タイム公表なし)

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