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2023/11/07

P-Navi編集部

ツール・ド・九州2023 第1ステージ福岡

ツール・ド・九州2023 第1ステージ福岡

今年初開催のUCI(世界自転車競技連合)認定のステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」は10月7日、大会2日目を迎え、第1ステージとなる福岡ステージが開催された。

※小倉城クリテリウムのレポートはこちら

ここからの3ステージは、周回コースをめぐるものではなく、複数の市町村を通りながら、福岡県を広く縦断する本格的なライン(直線型)レースが設定されている。「自然災害被害からの復興」が本大会のテーマのひとつとして掲げられているが、福岡ステージは、豪雨災害の被災地をつなぎながら、世界遺産の街・大牟田に抜けて、フィニッシュする。競輪発祥の地・北九州市小倉をスタートし、アップダウンに富んだコースである。

福岡ステージのコースは、北九州メディアドームをスタート、新大牟田駅へと至る144km。コース内には3つの中間スプリントポイントと、3つの山岳ポイントが設定されている。小倉市街を越えると、アップダウンが連続し、特に90.9km地点に控える牛鳴峠は1級カテゴリーに設定された高難度の登坂となる。ここまでで、選手はある程度、絞り込まれていくだろう。終盤に待ち受けるオレンジロードの登りも、勾配が厳しく、道幅も狭まることから、ここが最後の砦になることが見込まれる。アップダウンを越え、ゴール勝負を制し、初代勝者になるのは、どの選手になるのか注目を集めた。



アップダウンが続くタフなプロフィールだ

この日のスタートは、北九州メディアドームの中に設定された。ドームの中というイレギュラーなスタートではあったが、多くの声援と拍手に送られ、ツール・ド・九州の第1ステージが始まった。


スタートラインに並ぶ選手たち


北九州メディアドームからスタート

リアルスタートが切られてすぐに、アタックの掛け合いが始まった。一気に活性化した集団は、そのまま19.7km地点、香春の中間スプリントポイントへ向かう。


多くの観客が沿道に集まり声援を送った

ここでは隊列を組み、集団をペースアップしたチームブリヂストンサイクリングが抜群のチームワークで、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)を送り出し、兒島は見事に先頭通過し、ポイントを獲得した。
その後、いったん落ち着いたメイン集団から、地元福岡の横塚浩平(VC福岡)、モハマド・ヌル・アイマン・モフド・ザリフ(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリング・チーム)、寺田吉騎(シマノレーシング)、クレイグ・ウィギンズ(ARAスキップキャピタル)の4名が逃げ集団を形成し先頭を走る。


先行した4名が風情あるコースを走る


美しい棚田の脇を走り抜ける集団

4名はこのまま、この日最初の山岳ポイントを目指した。

長谷峠(2級)を前に、ウィギンズは脱落。3名の中でモフド・ザリフが先頭通過を果たした。


1名が脱落し、3名で走る先頭集団

このまま3名は協調して走り、メイン集団との差は、2分程度まで開いた。順調にペースを刻み、折り返しを越え、2度目の中間スプリントポイントに到達。ここでは、横塚が先頭通過している。

残り距離が50kmとなる頃、アスタナ・カザクスタン、EFエデュケーション・NIPPOディヴェロップメントチームが、集団の先頭を固め、ペースアップを図り始めた。


先頭3名を捕らえるべく、集団がペースアップ

集団はハイペースで、1級山岳の牛鳴峠に突入。吉岡、寺田を上りの途中で吸収し、モフド・ザリフは単独で山頂を通過したものの、下りで集団に吸収された。
この時点で、メイン集団はすでに30名弱にまで絞り込まれていた。

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