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2024/03/08

P-Navi編集部

Jプロツアー2024開幕!鹿屋・肝付ロードレース

Jプロツアー2024開幕!鹿屋・肝付ロードレース

国内ロードレースのシリーズ戦「JBCFサイクルロードシリーズ」の2024シーズンが2月24日、開幕した。
最上位リーグJプロツアーは、今季から2つの新生チームと、JCLリーグから移籍したチームが合流し、参加チームを22(2月現在)に一気に増やし、国内唯一のプロリーグとなり、レースを開催する。

開幕戦となったのは、国内唯一の国立体育大学がある鹿児島県鹿屋市と肝付町にまたがるコースで開催された、第2回JBCF鹿屋・肝付ロードレースだ。昨シーズンも、このレースが開幕戦として開催されている。
レースは、大隅広域公園をスタート・フィニッシュ地点とし、鹿屋市と肝付町にまたがる、1周6.5kmのコースを使用する。初年度であった昨年とは逆方向にコースを使用し、前半は緩やかな下り基調、後半は丘陵地帯のアップダウンが連続するレイアウトとなり、このコースを20周する130kmの設定で競われる。厳しい上りや細かなアップダウンなどは含まれ
ないが、周回を重ねるごとに、選手たちの体力は奪われていくだろう。シーズン初戦であることに加えて、リーグ初参戦のチームも多く、それぞれのチームが、どう動くか、探り合いになることが予想された。

Jプロツアー開幕戦の鹿屋肝付ロードレースのマップ
Jプロツアー開幕戦の鹿屋肝付ロードレースのマップ
前半はゆるやかな下り基調となり、仕掛けどころは後半に集中している(画像はレース公式資料より)

春を思わせる気温が続いていた鹿屋市だが、この日、会場は最高気温でも14度前後となり、一転して冬の開幕戦となった。昨年は、終盤に大集団となり、スプリント合戦を岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が制している。周回方向が変わり、参戦チームが増え、スプリンターの数も増えた今年、どのような展開が待っているだろうか。

Jプロツアー鹿屋肝付ロードレースのスタート
最前列にはホストチームのシエルブルー鹿屋が並ぶ

全国から集結した選手が、真新しいジャージでスタートラインに集まった。地元チームであるシエルブルー鹿屋のメンバーが最前列に並ぶ。その後ろには、前年度チームランキング、個人ランキング共に首位となったシマノレーシングが並ぶ。いよいよ開幕戦が、スタートする。

パレード走行
レースが始まった。パレード走行をする選手

リアルスタートが切られると、各チームから、アタックの応酬が始まった。前方にグループが形成されても、ほどなく吸収され、その後も逃げを打つべく飛び出しがかかるが、決定的な動きには結びつかない。レースは活性化された状態のまま推移した。

Jプロツアー2024鹿屋肝付ロードレースの激しいアタック合戦
激しいアタック合戦が続く

阿部嵩之の仕掛け
逃げのスペシャリスト阿部嵩之(ヴェロリアン松山)らも仕掛けるが、決定的な動きにはならなかった

この状態は、中盤まで続き、多くの選手に疲労が見えてきた頃、先行した10名が集団を形成することになった。
この中には、昨シーズンの覇者である中井唯晶(シマノレーシング)、一昨年の優勝者である小林海、シクロクロスで無双ぶりを発揮した織田聖、今季から日本で走るアグロティス・アレクサンドロス(マトリックスパワータグ)や、スプリントのある河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)らが含まれていた。ベテランと若手が含まれており、警戒すべき顔ぶれでもあった。

Jプロツアー2024鹿屋肝付ロードレースの10名の先頭集団
10名の先頭集団が形成された

後方のメイン集団は、新生チームであるチームサイクラーズスネルらが中心となってコントロールし、差を1分30秒程度に維持し、周回を重ねていく。

サイクラーズスネル
メイン集団はサイクラーズスネルが先頭に立ち、コントロール

先頭集団から、2名が遅れて8名となり、終盤へ。

Jプロツアー2024鹿屋肝付ロードレースの先頭集団
8名となった集団が先行

ラスト4周、ゴールを見据えた動きが生まれた。キナンレーシングチームやシマノレーシングらが先頭に立ち、メイン集団がペースアップを始める。差は34秒まで迫った。先頭集団から、吸収を嫌った小林が飛び出す。これが契機となり、先頭集団はバラバラに崩壊、メイン集団に吸収されていく。

※開幕戦を制するのは、果たして誰か!? つづきは次ページへ→

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