Jプロツアー2024開幕!鹿屋・肝付ロードレース
単独で走行を続ける小林に、メイン集団から草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が追いつき、2名が先行。
そして、ラスト2周を迎えた。
先行した草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、小林海(マトリックスパワータグ)に集団が迫る
だが、同じ意思を持ち、強烈に追い上げる集団から、タイム差を開くことはできず、最終周回を前に吸収。ここでひとつの大きな集団となり、最終周回に入る。勝負は、今年も集団スプリントに持ち込まれる可能性が高まった。
ゴールに向けた位置取り合戦が始まる
それぞれが抱えるスプリンターを勝たせるため、各チームの激しい位置取り争いが始まった。上りに差し掛かったところで、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)がアタック。キレのある走りでゴールを目指すが、全力で追いかける集団には敵わず、吸収される。
ゴール勝負に向け、スピードが最高潮に達した集団は長く伸びる。スプリンターを引き上げるシマノレーシングや愛三工業レーシングチームが少し前方に抜け出し、フィニッシュを目指す。
アシストから放たれたスプリンターたちがスプリントに臨む
ラスト200m。ディフェンディングチャンピオンの岡本が飛び出し、各チームのスプリンターたちもスプリントに入る。だが、岡本はそのままぐんぐん加速すると、他の選手を寄せ付けぬまま、連覇を示す2本指を立て、悠々とフィニッシュラインを越えた。
誰も寄せ付けないすばらしいスプリントで勝利、大会連覇を決めた岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
2位には、今季からヴィクトワール広島に移籍した小野寺玲が、3位には注目の若手、宇田川塁(群馬グリフィンレーシングチーム)が入った。
表彰台に立つ、1位の岡本、2位の小野寺玲(ヴィクトワール広島)、3位の宇田川塁(群馬グリフィンレーシングチーム)
岡本は「チームとしても積極的な走りをし、チームメイトが頑張ってくれた結果、自分は脚を(脚力を)貯め、最後のスプリントまで残すことができた。去年と同じように、ここに立つことができ、とても嬉しい」と喜びを語った。「明日もがんばります」と、はにかんだ笑顔でインタビューを締めくくった。
首位の証であるプロリーダージャージは岡本、U23首位のネクストリーダージャージは宇田川が手に入れた
2日目は同じ鹿児島県内でクリテリウム(小周回)レースが開催。開幕戦のレースでは、描いた通りの勝利を飾った愛三工業レーシングチームだが、今年も鹿児島2連勝を決めるのだろうか。あるいは、まったく違う展開が待っているのだろうか。注目度はさらに高まっていった。
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【結果】
Jプロツアー2024開幕戦
鹿屋・肝付ロードレース130km
1位/岡本隼(愛三工業レーシングチーム)2時間59分30秒
2位/小野寺玲(ヴィクトワール広島)+1秒
3位/宇田川塁(群馬グリフィンレーシングチーム)+1秒
4位/石原悠希(シマノレーシング)+1秒
5位/フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+2秒
Jプロツアーリーダー
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー
宇田川塁(群馬グリフィンレーシングチーム)
中間スプリント賞
4周回完了時/孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
14周回完了時/畑中勇介(キナンレーシングチーム)
敢闘賞
小林海(マトリックスパワータグ)
写真:JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)
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