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2021/12/13

P-Navi編集部

Rapha弱虫ペダル スーパークロス野辺山2021

Rapha弱虫ペダル スーパークロス野辺山2021

長野県南佐久郡の滝沢牧場を舞台に、シクロクロスレースイベントとして愛されている「スーパークロス野辺山」が、今年は、英国のサイクルアパレルブランド「Rapha」と、サイクルロードレースをテーマとしアニメや漫画で大ヒットしている「弱虫ペダル」を冠スポンサーとし、「Rapha弱虫ペダル スーパークロス野辺山2021」として開催された。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止だったため、2年ぶりの開催となる。


滝沢牧場に設営された特設コースで開催されたRapha弱虫ペダル スーパークロス野辺山

シクロクロスとは、ロードやマウンテンバイクレースのオフシーズンに開催されるオフロードレースのこと。舗装道路、泥、草地など、様々な路面状況を含めた小ぶりの周回コースを用い、上り階段など「自転車に乗ったまま走破できない」障害物を設定することも条件となる。周回コースで観戦しやすく、飲食等と共に楽しめ、レース自体もドラマックでパワフルであることなどから、本場ヨーロッパの上位レースとなると、数万人の観客を集める人気種目だ。


美しい山々を望む滝沢牧場のコース


会場内には泥だらけになるバイクを洗浄するための設備も

土手や公園などを活用し、コースを設計しやすいこともあり、国内でも開催レースが近年急増している。低速で、路面も柔らかいため、転倒してもケガをしにくく、「大人の障害物競走」的な存在として、参戦する一般参加者の数も年々増えているようだ。
スーパークロス野辺山は、その中でも別格の人気を誇り、毎年多くの参加者、観客を集める大会だ。今年は11月13日~14日の2日間に渡って開催された。未就学児、キッズ、ジュニア、一般男女のレベル別のカテゴリー、マスター、そして男女エリートと、あらゆる層が参加できるレースが開設されており、男女の最上位カテゴリーであるエリートは、2日間共に設定され、2日目はUCI(世界自転車競技連合)の認定レースになっている。
今回は多様な楽しみ方ができるこの大会の2日目の様子をお伝えしよう。

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朝8時、小学1・2年のキッズCK1からレースが始まった。ミニコースを用いた10分ほどのレースだが、子供たちは真剣そのもの! 1分刻みで、小学3・4年のCK2、小学5・6年のCK3とスタートが続く。


学年ごとに設定されるキッズレース。キッズとはいえ、堂々とした走り!


キッズ表彰式。胸にはスイスなどの観客がシクロクロス観戦時に鳴らすカウベルがメダルの代わりにかけられた

このあと、1分後には女性の3カテゴリー、CL3がスタート。シクロクロスは、ドロップハンドルがついたオフロードバイクであるシクロクロスバイクを用いるが、キッズや、2、3などの一般男女の初級カテゴリーは、フラットバーのマウンテンバイクでも参加することができる。この日、CL3カテゴリーは小学生と同じミニコースを使用し、エントリー層でもチャレンジしやすい形に設定されていた。


カテゴリー2の勝者、渡辺将大(CycleClub.jp)

この後は、ショートコースに切替られ、男女の初中級カテゴリー、マスターカテゴリーが開催された。マスターカテゴリーには、引退した有名選手らが多く参戦する。熟練のライダーたちの戦いに、会場は大いに盛り上がった。


未就学児のキンダーガーデン。かわいらしさに大人は釘付けに


完走賞のチョコのメダルを首に、ごほうびの白菜をもらい誇らしげなキッズライダー

そしてホームストレート付近では、大会の名物でもある未就学児「キンダーガーデン」レースがスタート。このカテゴリーは、ペダルなし自転車も参加が許可される。緊張した面持ちでスタートを待ち、一生懸命前に進む姿は微笑ましく、観客たちの温かい拍手を受けながら、ちびっこたちが特設コースを駆け抜けた。


木の根が露出した木々の間を這うコースを抜ける難セクション


低速になるコーナーには多くの観客が集まる

2年ぶりの開催を祝うかのように、この日は多くの観客が滝沢牧場を訪れた。牧場やキャンプ場を利用して設計されたコースは、舗装道路の上り、砂利のコーナー、キャンプ場の中を這わせ、コーナー区間が続くエリア、フライオーバー(立体交差)など、テクニックとパワーを必要と要素が詰まったものだが、同時に観戦を前提に設計されているため、観客たちも大いに楽しむことができる。味自慢のグルメブースが多く並ぶのも特徴で、観客たちはドリンクや食事を楽しみながらレース観戦を楽しむことができるのだ。


人気のグルメブースが並ぶ。飲み食いしながら観戦を楽しむのがシクロクロスのスタイルだ


地元の食材を生かしたグルメが特に人気!

ここからは、コースがフルコースに変わり、UCI認定のカテゴリーのレースが始まる。最初に開催されるのはUCIジュニアカテゴリー。近い未来の日本のトップ選手たちが、例年大人顔負けの戦いを見せるレースだ。


スタート後の第一コーナーを先頭で回る永野昇海(イナーメ信濃山形)


先頭を誰にも譲ることなく優勝した永野

今年は、この前週開催された幕張クロスのジュニアカテゴリーでも優勝した永野昇海(イナーメ信濃山形)が、トップで飛び出し、そのまま独走を続け、フィニッシュするという圧巻のパフォーマンスを見せた。

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