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2021/08/08

Yusaku Koshou

古性優作の「KOSHOW TIME!」Vol.3

古性優作の「KOSHOW TIME!」Vol.3

みなさん、こんにちは。競輪選手の大阪100期、古性優作です。
今回のコラムでは、先日のサマーナイトフェスティバルについて、そして次のオールスター競輪について書きたいと思います。

◆サマーナイトフェスティバルを振り返る◆
7月に福井記念を優勝できたのですが、その時にあった違和感がサマーナイトの時は解消されており、調子的にはすごく良かったです。初日は特選スタートで、単騎だったのですが、とにかくレースの流れに乗って、自分がいけるタイミングがあればいこうと思っていました。松井(宏佑)君が先行して、好位置を取って仕掛けていこうと思ったところ、番手の郡司(浩平)君がすごく強くて、乗り越えるのに少し時間がかかってしまいました。2着でしたけれど、福井より感触的には良かったです。

そして準決勝。枠も外だったので、車番的には初手で良い位置が取れないことは分かっていました。レース展開は、ああなるかな?と思っていた通りだったのですが、ペースが速くて、かなりキツかったです。前もすごくかかっていましたし、難しいレースでした。最終4コーナーでは、外を回したら、もう間に合わない。すごいスピードが出たレースだったので、余計に間に合わないと思って、一回は外に踏んだんですけれど、そこはとっさの判断で内に踏んだという感覚でした。結果は失格で、すごく迷惑をかけてしまったと思っています。その思いしかありません。そのためにも、次のレースで車券に貢献したい、今はその気持ちだけです。

◆オールスター競輪に向けて◆
今回もいつも通りに、しっかりとトレーニングをしています。岸和田でトレーニングしているのですが、気温が35度以上になったりするので、重たい疲労が乗っかっていたら軽めにしたり、絶対にこれをしなくてはいけないと決め過ぎずに、臨機応変に良いトレーニングはできていると思います。大阪もかなり暑いので、とにかく疲労を残さないように注意することが、今はすごく重要です。調子も悪くないと思います。

トレーニング以外では、東京五輪をけっこう見ています。ケイリンなどのトラック競技だけではなく、BMXなど自転車の競技は全部です。トラック競技は脇本さんや新田さんが、この五輪に向けて5年をかけているので、並大抵の気持ちではないはず。「今、夢の中で走っている感覚なのかな?」とか、いろいろなことを想像します。レースを見ていても、選手によって走るライン取りや駆け方が違ったり、上バンクやコーナーの使い方や切り込み方も違う。そういったところは参考にもなりますし、純粋に見ていて面白いですね。
脇本さんや新田さんが競輪に戻ってきたら、またレベルがすごく上がると思いますし、それも楽しみです。

◆初のオリオン賞スタート◆
オールスター競輪はオリオン賞スタートで、近畿では村上義弘さんと寺崎浩平君がいます。どうなるかは分からないですけど、すごく楽しみです。自分が思っている「競輪」をしてきたとしても、お客さんが評価してくれないと、それは意味が無いこと。自分が思い描いている競輪に対しては、まだまだできないことの方が多いのですが、今までの自分のレースがお客さんに評価していただいたことで、繋がったんだと思います。「評価してもらえた」ということが、すごく嬉しい気持ちです。

今回からオールスターはナイターの6日制に変更されます。今は暑いのでナイターの方が良いと思いますし、そこは問題ないです。6日制については、競輪祭と同じで5日間を走ることになり、先行選手が一番キツイとは思いますが、僕も自力選手なので、体力的にはキツくなると思っています。G1は4日制でもしんどいですし、さらに1日分の疲れが残ってくることになるので、しっかりと気持ちを高めて走りたいです。気持ちを高めるために、自分が大事だと思っているのは、とにかくリラックスすること。外の空気を吸ったり、ゆっくりコーヒーを飲んだり、そうしたことも全部が大事。しっかりと意識的にリラックスすることを取り入れたいと思います。

お客さんに選んでいただいて、オリオン賞を走れることはすごく嬉しいです。しっかりとお客さんの期待に応えらえるように頑張りたいと思います!

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【過去のコラムはこちら】
古性優作選手コラム「KOSHOW TIME!」
Vol.2
Vol.1

【略歴】

古性優作(こしょう・ゆうさく)

1991年2月22日生 大阪府出身

2006年から2008年までの3年連続で全日本BMX選手権大会を優勝。
2011年7月に第100期生として岸和田競輪場でデビュー。2014年11月松戸競輪場でS級初優勝すると、2016年12月には地元の岸和田記念でG3初優勝。さらに2021年7月の福井記念で通算6回目のG3優勝を果たした。あらゆる展開に対応する変幻自在の走りが魅力で、初のG1タイトル奪取が大いに期待されている。

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