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2021/09/02

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター 92 Hunting

夏が終わりますね。
今年の夏はなんだか短かったように感じます。暑い日はもちろんありましたが、東京は猛暑日が続くこともなく、新しく買った日傘も出番は少なめ。また、休みがあったら行こうと夏前に買った水着も、続くコロナ禍に日の目を見ることはありませんでした。お祭りや花火大会は今年もお預け。来年こそは!という思いも含めて、暑くてにぎやかな夏を懐かしむ、そんな時期になってきました。
今日はそんな今年の夏のお話を。

放送を見てくれていた人やSNSをフォローしてくれている人ならご存じかと思いますが、今月、私は自分史上歴代2位の高配当を当てました。オールスター競輪の5日目、第8レース。歴代1位の配当24万円を当てたときと同じく、和歌山の東口善朋選手の1着からでした。
歴代1位の高配当を当てたのが2017年。その時と同じ共演者の方がいたりして、たまたまなのか、運命なのか、不思議な偶然が重なったときに当たった今回の高配当。感覚としては数年に一度訪れる流星群を見たときの気持ちに似ているかもしれません。流星群をしっかり見るためには時間、天候、方角など様々な条件が合わないと見られないのと同じように、高配当を当てるというのも(車券的に)クリアな視界や展開予想など、色んな条件がかみ合わないと得られないものなのかなあ。そんな気持ちにさせられました。

なんだよ自慢話かよ!とお思いかもしれませんが、まあもう少し読んでくださいな。
そんな東口高配当流星群を見事手中に収めた私は、当然、興奮状態でチャリロトの投票履歴を見たわけです。ちゃんと買えていたかな? 抜けてないよね?と確認し、的中した買い目の行が赤くなって、よしよしと思って、ふと目に入った今月の回収率。
『99%』
高配当の輝きが一瞬にして消えていく。「あ! 流れ星!」と、指さした次の瞬間には真っ暗な夜の空が広がって、「あれ、見間違いだったかな? 幻だったかな?」と思ってしまいそうになるような、願い事を唱える間もなくマイナスという真っ暗な闇夜に消えてしまった私の当たり星。なんと儚いことか。せめて一瞬でいいから100%を超えてほしかった。というか8月前半でどれだけ負けてるんだ。身の毛もよだつ夏の夜のできごとでした。

その後も平塚、松戸、そして毎日のミッドナイトなど、何度も目をこらして当たりを探したのですが、ひとつふたつと星のきらめきは見たものの、徐々に空には雲がかかっていき、8月末の回収率は85%に__。
よく慰めの言葉として「回収率75%を超えたらプラスだから」と言われることがあります。控除率を踏まえれば、そういう考え方もあるのかもしれませんが、それでもやっぱり100%を超えていきたいと思うのがギャンブラー。たとえ底知れない車券の宇宙に、瞬く間に消えていく当たりだとしても、払い戻しを受けた瞬間の輝きは簡単に忘れられるものではありません。そしてまた見渡してみると、毎日、朝から晩まで光り輝く当たり星がこの世界にはきらめいてるのです。
4年に1度の流星群は待っていられないので、今日も的中という輝く星を掴むべく、私はめいっぱい手を伸ばすのでしょう。

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【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている

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