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2023/08/25

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

木三原さくら「恋して競輪ハンター」139 Hunting

今年の夏は、久しぶりのお祭りや花火大会の再開など、にぎやかな夏になっていますね。街中や電車内でも、浴衣姿の人たちを見かけると、今日もどこかでお祭りかな?と、思いを巡らせています。にぎやかな日常が戻ってきた気持ちになって、嬉しいですね。
私はというと、浴衣は今年も競輪の放送で、そして花火は平塚競輪で楽しんでおります。開催の最後に見上げる花火は格別。1節の勝ち負けを、夜空のきらめきと共に、すべて昇華してくれます。熱いレースの終わりに花火__。ぜひ、平塚競輪に、見に来てみてください。

さて、そんな平塚競輪で8月3日から行われたF2ナイター『ニッカン・コム杯』。私は最終日のみの出演だったので、2日間出演の瀬戸なみちゃんと濱野咲ちゃんから、選手の印象を聞きながら楽しみました。
迎えた最終レースのA級決勝戦。2人が共に好印象で話した選手の1人に、神奈川の金田涼馬選手(119期)がいました。金田選手は連日、先行を見せて、3着、1着で勝ち上がり。特に、2日目の準決勝では、つっぱり先行で、番手の松坂英司選手にかわされない粘り脚を見せていました。2人のおすすめ、そして、積極的にレースを作って勝ち上がりを決めたその脚力。これは決勝戦でも信じてみたい! 金田選手を1着・2着の折り返しで、いざ勝負。

レースは、金田選手が前受け。残り2周で、誘導との車間を切り始め、決勝戦でもつっぱり先行。ペースに持ち込み、そのままゴールを目指しましたが、3番手にいた単騎の松田優一選手に追い込まれて、惜しくも2着入線。優勝とはなりませんでしたが、決勝戦でもしっかり先行を見せてくれて、次も追いかけたくなる走りでした!

ということで、追いかけて豊橋ミッドナイト。金田選手は、ここでも積極的なレースで、決勝戦に進出。ただ、競走得点順に車番が決まるミッドナイトということで、決勝は金田選手のラインが6番車・7番車・5番車で外寄りになりました。相手は、地元の高橋成英選手や高木翔選手で、どちらも点数上位。ただ、先行はしやすそうなメンバーという印象です。中団が並走になれば、なお良し。金田選手の先行で、ラインから優勝者を__。金田選手の押し切りも含めて、狙ってみることにしました。

この決勝戦。金田選手は後ろ攻めから。残り2周で先頭に立ち、そのまま後ろを見ながら、ペースに持ち込みます。そして振り返ることなく、踏み上げていった、残り1周過ぎ。一本棒の展開で、金田選手はガンガン駆けていきます。
いける! 頑張れ! と、心で叫びました。
しかし、最終3コーナーから2センター。すんなり4番手を取っていた高木選手の追い込みが金田選手に迫ります。止めて~!と、おそらく声に出ていたでしょう。
直線で捕えられ、金田選手は惜しくも3着。豊橋の少し長めの直線、台風が迫る前日の4メートルを超える風は、先行選手にとって、キツいものもあったかもしれません。ただ、平塚の前の玉野も入れると、3場所連続、決勝戦で先行し、優勝こそは逃しているものの、オール3連対と好成績を残しています。

こうなると、ますます取りたい金田選手の優勝車券。しかも、調べてみると、A級1・2班戦での優勝は、まだ無いようです。これだけのレースを見せてくれています。きっと、優勝は、もうすぐ。その走りを見逃すことがないように、次の出場も楽しみに追いかけたいと思います!

金田涼馬
金田涼馬選手(A1・神奈川119期)

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【恋して競輪ハンター・過去コラム】
138Hunting「S級ミッドナイト」
137Hunting「何でもできる強さ」
136Hunting「J.Y&K.W」
135Hunting「若手だけどの面白さ」
134Hunting「ルーキーシリーズを見て」
133Hunting「軽やかにダービー王」
132Hunting「偏食しない自由な車券」
131Hunting「感謝の10周年」
130Hunting「勝負の気配」
129Hunting「平塚の春よ来い!」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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