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2023/09/07

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

木三原さくら「恋して競輪ハンター」140 Hunting

松戸競輪開設73周年記念「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」が、8月26日から4日間に渡って行われました。
ナイター開催でしたが、土日はもちろん、平日だった最終日も賑わっていましたね! 2階スタジオから見ても、たくさん人が入っているなあと感じました。平日でも、お仕事帰りに決勝だけでも! そのようなコメントも見受けられ、お客さんの競輪愛を感じました。松戸は10月にもガールズケイリンのG1「第1回オールガールズクラシック」が開催されるので、ぜひみなさんに、また来てもらいたいです!

深谷知広

さて、今大会優勝したのは、静岡の深谷知広選手。深谷選手は2日目、3日目と千葉勢を連れての突っ張り先行。そのしびれる走りに、場内も沸きに沸いていました。
決勝戦はその千葉勢とは別線となり、神奈川の川越勇星選手と北海道の大森慶一選手と3車の連携。3番手の大森選手が7番車からスタートを取り、ラインは前受けから。先頭の川越選手が突っ張り先行、別線の捲りを警戒しながら、深谷選手が番手から捲りを打って、しっかりと優勝を勝ち取りました。初手4番手から組み立てた関東・平原康多選手が捲り切れない中、
こらえて3着。3連単は、2番人気での決着でした。

すべては、初手で決まった__。
『競輪は初手党。初手が当たれば、だいたい当たる派』の一員(?)として、レース後は少しドヤ顔しました。
車券?
外したんですけどね。
7番車でも、スタートの早い大森選手なら、スタートを取るチャンスがあり、その後ろをしっかり平原選手が取っている。もちろん結果論ですし、選手たちの仕掛けが違えば、展開はかわります。それでも、この初手を予想できていたら、当たりに大きく前進できたのかもしれません。

4日間、9車立てで細切れ戦も多い中、初手からレースを考え続けました。33バンクのスタートは、内枠でスタートの多い選手でも、取りたがらない選手もいて、それぞれの思惑や組み立て方によって、まったく変わってしまうので、難しいところです。でも、それがまた面白い!
細切れ戦の初手からすべての位置取りが当たった時は、スタートから脳内の興奮物質と快感物質があふれ出し、そのまま思った通りのゴールになった瞬間、天にも昇る幸福感となります。
逆に、まったく外れた場合は、漫画だったら『スンッ』と横に書かれそうな真顔で、興奮の輪から100歩くらい引いた気持ちでレースを見ることになりますが……。
そんな初手を、みなさんも一緒に考えてみませんか? 初手仲間を募集中です。それぞれの競輪ファンが思う選手心理、レースの組み立て、たくさんの展開予想と推察で買うまでの時間をもっとワクワクさせたいですね。

8月末で競輪に出会って10年となったわたしですが、初めて当たった車券が、同じ名前の選手の3連複だったと思うと、初手やら展開予想やら選手心理やら、なんだか本格的なことを語るようになったなあと、自分で自分が不思議な気持ちです。こんなに面白くて、そして、まだまだ奥の深い競輪と、これからも楽しく向き合っていきたいと思っています。
みなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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【恋して競輪ハンター・過去コラム】
139Hunting「追いかける優勝車券」
138Hunting「S級ミッドナイト」
137Hunting「何でもできる強さ」
136Hunting「J.Y&K.W」
135Hunting「若手だけどの面白さ」
134Hunting「ルーキーシリーズを見て」
133Hunting「軽やかにダービー王」
132Hunting「偏食しない自由な車券」
131Hunting「感謝の10周年」
130Hunting「勝負の気配」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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