ツアー・オブ・ジャパン(最終ステージ)

この日の観客動員は48,000人。大会の冠スポンサーであるNTNは各ステージで「回る学校」を開校、子供たちを中心に、多くの来場者が足を止め、ベアリングを製造する同社の強みを生かし、棒の配置次第で好きな曲を奏でられる「回る」楽器や、めずらしい世界の楽器を奏でたり、ベアリングの組み立てに挑戦したりと楽しんだ。さらに全ステージで子供自転車教室「ウィーラースクール」が開催され、各開催地の子供達が楽しみながら自転車のルールや、正しく自転車を使うためのテクニックの習得に取り組んだ。

NTNの回る楽器

世界の楽器で遊ぶ子供たち

ウィーラースクールで集団走行にチャレンジする子供たち
レースの合間にも、沿道で声援を送り続けるだけでなく、展開の緩む時間帯には、大型ビジョンや、無料で配信されていたレース中継をスマートフォンなどのデバイスで受け、進捗をチェックしながら、会場で提供されるグルメを楽しんだり、ブースめぐりをしたりと、レースと同時に会場をも楽しむ来場者の姿が目立った。

レースの行方をチェックしながらグルメを楽しむ来場者たち
今年も、TOJは開催地域と手を携えながら、レースを開催するだけでなく、開催地の魅力を発信するとともに、来場者に向けて自転車の魅力を伝え、活用普及を提案するイベントになっていた。
今年もレース自体も目の離せない展開となり、観戦し甲斐のある大会であったが、年々来場者を楽しませるおもてなしやレースを理解してもらうための情報提供は進化しており、必ずしもサイクルロードレース観戦ファンでなくとも楽しめるイベントになってきているのを感じる。
総走行距離767.6km、総獲得標高12,854mの戦いが幕を下ろした。8ステージに渡って死闘を展開した選手たちに拍手を送るとともに、また来年の同大会にも期待したい。
【第8ステージ結果】
1位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)2時間23分1秒
2位 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)
3位 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
◆個人総合成績
1位 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)19時間49分57秒
2位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(チーム右京)+40秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックスパワータグ)+51秒
◆総合ポイント賞
1位 フェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)87p
2位 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)80p
3位 レイモンド・クレダー(チーム右京)75p
◆総合山岳賞
1位 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)33p
2位 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)15p
3位 エミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)12p
◆総合新人賞
1位 クリス・ハーパー(チーム・ブリッジレーン)19時間49分57秒
2位 ドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)+1分29秒
3位 小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)+2分45秒
◆チーム総合
1位 チーム右京 59時間37分53秒
2位 マトリックスパワータグ +1分41秒
3位 インタープロサイクリングアカデミー +8分14秒
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