広島森林公園ロードレース Day-2

選択肢は集団スプリントに絞り込まれていく。ラスト200m、ホームストレートに飛び込んだ集団の中から西村大輝(宇都宮ブリッツェン)が力強く伸びてきた。チームメイト孫崎のリードアウトで爆発的なスプリント力を持つ今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が加速。キンテロもゴールを狙い、全力でスプリントを仕掛ける。
ところが2名とも西村には届かず。西村はそのままフィニッシュラインを越え、自身初のJプロツアー優勝をもぎ取った。チームにとっては今季5回目の勝利となった。
平均時速は前日より2km/h以上も速く、42km/hという高速レースとなった。さらにゴールは集団スプリント勝負と、このサーキットを使うレースとしては異例づくしの展開。2020年は短いシーズンとなり、残りレースが僅かとなり、ようやくスタートラインに並ぶことのできた選手やチームの勝利への思いが強いせいなのか?世界の頂点で戦ってきた驚異の身体能力とレース勘を持つマンセボの存在からくるものなのか?
スプリント勝負を戦った3名が並ぶ表彰式
勝利の喜びを語る西村
初勝利となった西村は表彰台で喜びを語った。上りスプリントは自身の得意なパターンであり、ここだと思えるタイミングで仕掛けることができ、勝利できたと。
念願のプロリーダージャージを手に入れたキンテロ
この日もリーダージャージに恥じない積極的な走りを見せた織田(弱虫ペダルサイクリングチーム)
プロリーダージャージとネクストリーダージャージの2名
このレースで3位になったキンテロが僅かに累積ポイントで増田を上回り、リーダージャージはキンテロの手に移動することになった。その差は24ポイント。残された3レースの優勝ポイントはそれぞれ300、450、900ポイントあり、中間スプリントポイントも設定されている。まだまだ十分に挽回は可能だ。U23のリーダーは変わらず、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が守り続けた。
残りのレースは大分のクリテリウム(レース格付・ブロンズ/優勝ポイント300)、ロードレース(レース格付・シルバー/優勝ポイント450)。そして、重要度が高い経済産業大臣杯(レース格付・プラチナ/優勝ポイント900)の3戦を残すのみ。マトリックス パワータグがこのままの勢いで最後までジャージを守るのか?ここまで大健闘を見せ、ジャージを着続けてきた宇都宮ブリッツェンが奪い返すのか?最終レースまで目が離せない展開となった。
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【結果】広島森林公園ロードレースDay-2 JPT 73.8km
1位/西村大輝(宇都宮ブリッツェン)1時間44分24秒
2位/今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0秒
3位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ )+0秒
4位/孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+1秒
5位/フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+2秒
6位/横山航太(シマノレーシング)+3秒
【敢闘賞】
椿大志(KINAN Cycling Team)
【中間スプリントポイント】
2周回完了時 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
【Jプロツアーリーダー】
レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
【U23リーダー】
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
画像提供:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)
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