第1回JBCF南魚沼クリテリウム・レポート

新潟県の南魚沼六日町を舞台に9月19日、初開催となる「南魚沼クリテリウム」が開かれた。これは国内ロードレースのプロリーグ、Jプロツアーの一戦に位置づけられるレースで、開催が予定されていたタイムトライアルチャンピオンシップが中止となったため、7月の「石川サイクルロードレース」以来、2カ月ぶりの開催となった。
六日町市の商店街をスタートする選手たち
レースで使用される特設サーキットは、六日町駅に近い商店街通りをスタートし、魚野川を渡り、対岸を走ってまた商店街通りに帰ってくる四角形に近い五角形に設定された1周1.24kmのコンパクトなもの。このコースを40周する49.06kmでレースが競われる。ほぼフラットで、鋭角のコーナーはなく、道路幅も広い。シーズンも終盤になり、勝ちを狙うチーム間のハイスピードの展開が予想された。
新潟県は、まん延防止等重点措置等も実施されてはいないが、新型コロナウィルスの感染対策として、観戦客に関しては、県外から移動しての来訪には自粛が要請され、県内在住者に対しても大会への登録をし、健康状態の申告書を出した上でルールにのっとった観戦をしてもらうよう要請が出された。自主検査でチームに陽性者が出たため、出場を辞退したチームもあり、コロナ禍にありながらも、感染状況に対応しながら、その時点での可能なかたちでの開催を実現していく新しい形が定着しつつあることを感じさせられた。
スタート前に選手とチームカーがパレード走行を行った
チームランキング順に、それぞれのチームの選手とチームカーが登場し、パレード走行を行った後、選手たちはスタートラインに並んだ。
個人総合首位であるJプロツアーリーダーの証である赤いプロリーダージャージは、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス パワー タグ)が、U23のリーダーの白いネクストリーダージャージは山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が着用する。
商店街を駆け抜ける集団
スタートの号砲が鳴った後、1周半のパレード走行があり、リアルスタートが切られると、ナショナルチャンピオンジャージを着る入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が飛び出した。
スタート後すぐに入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が積極的に動き始める
この動きに反応したのは、橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、佐藤遼(群馬グリフィンレーシングチーム)の2名。このメンバーで3名の先頭集団が形成された。
先頭を走る入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)と橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
マトリックスパワータグが集団先頭に立ち、鉄壁のコントロールを始めた
佐藤がこの集団から遅れ、先頭に立つのは、入部と橋本の2名になった。
メイン集団はリーダーチームであるマトリックスパワータグが早々にコントロールを開始し、レースを落ち着かせた。ベテラン勢を揃えるマトリックスは冷静に10秒以内の差を維持して周回を重ねていく。
魚野川を渡る選手たち。この日は晴天に恵まれ、暑さを感じるほどだった
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