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2023/12/04

P-Navi編集部

美祢秋吉台カルスト国際ロードレース

美祢秋吉台カルスト国際ロードレース

レースは最終周回へ。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースの最終周回
絞り込まれたメンバーで最終周回に突入。秋の秋吉台を駆け抜ける

カルスト台地の往路を終えて平坦の周回路に入ると、6名が抜け出した。メンバーは、チーム復帰後は安定した成績を上げているベンジャミ・プラデス、ツアー・オブ・ジャパンを連覇しているネイサン・アール(JCL チーム右京)、バランスの取れた実力者トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)トラックレースでも活躍する渡邊翔太郎、序盤から存在感
を発揮している注目の若手・石上(共に愛三工業レーシングチーム)、日本移籍前はワールドチームに所属していたベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)、総合力の高い谷順成(宇都宮ブリッツェン)。各チームのエース級の選手が入り、追走の必要性がなくなったため、後続は一気にペースダウン。差は、たちまち1分まで開いた。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースのカルストベルグの坂
メンバーは6名にさらに絞り込まれた

互いを探り合いながら、フィニッシュに向かい、ついにカルストベルグの坂へ突入した。

ダイボールがアタック
ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)がアタックし、集団を揺さぶる

ここで最初に仕掛けたのは、若手の石上だった。この動きで集団はバラバラになり、渡邊と谷が脱落。続いては登坂力に長けたダイボールがペースを上げる。序盤から積極的に動いてきた石上が、ここに食らいつけず、先頭は3名に絞られた。

積極的に仕掛ける石上優大
積極的に仕掛ける石上

最後の下りでプラデスが仕掛け、リードを広げながら登り返しへ。
ラスト1㎞で、再び3名が合流し、ダイボールがアタック。だが、2名を振り切ることはできず、ラスト300mの激坂区間に突入した。
プラデスが再度飛び出し、ダイボール選手を振り切って、フィニッシュラインへ。リーグ戦として開催された前年に引き続き、勝利をおさめ、UCIレースの初代王者となった。

先行するベンジャミプラデス
ベンジャミ・プラデス(JCLチーム右京)が先行、同コースを使ったレースの連覇を成し遂げた

3位には、ルバが入っている。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースの表彰式
優勝したプラデス、2位のダイボール、3位のルバの表彰

プラデスは、序盤、チームの作戦がうまくいかなかったことに触れながら「終盤は自分の強みが活きる展開となり、最後もタイミングをうまく読んだスピードアップで勝つことができた」と振り返った。レースを連覇できた喜びを笑顔で語った。
JCLランキングにポイントが組み込まれるレースが全て終了し、今シーズンのポイントランキングが確定した。最多ポイントを獲得したのはトマ・ルバとなり、JCLのオフィシャルタイムキーパーであるCVSTOSから、副賞である時計が贈られた。

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【結果】
美祢秋吉台カルスト国際ロードレース(122.8km)

1位/ベンジャミ・プラデス(JCLチーム右京)3時間2分28秒
2位/ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1秒
3位/トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)+7秒
4位/ネイサン・アール(JCLチーム右京)+15秒
5位/谷順成(宇都宮ブリッツェン)+23秒

【中間スプリント賞】
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
山本元喜(キナンレーシングチーム)

【山岳賞】
山本元喜(キナンレーシングチーム)
トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)

画像提供:ジャパンサイクルリーグ(JCL)

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