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2023/12/04

P-Navi編集部

美祢秋吉台カルスト国際ロードレース

美祢秋吉台カルスト国際ロードレース

「美祢秋吉台カルスト国際ロードレース」が11月5日、前日の「山口ながとクリテリウム」に引き続き、開催された。今年はUCI(世界自転車競技連合)認定レースという位置付けになっている。

※山口ながとクリテリウムのレポートはこちら

これまでは、国内リーグ内の1戦という形であったが、今年は、国際レースに昇格しての初回となる。コースは日本最大級のカルスト台地・秋吉台を貫くカルストロードに設定。選手は印象深い絶景の中を走ることになる。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレース
絶景の中を抜けて走る

今年のコースは1周31.9km。山口県美祢市の秋吉台国定公園を通る「カルストロード」をメインに使用する、これまでの開催で使用されたコースより、集団のすれ違い時の安全性を重視し、南側が延長された。ここを4周回走る127.6kmで競われる。



コースにはアップダウンが多く含まれる(画像は大会公式テクニカルガイドより)

名物は、ゴール前の「YMFGカルストベルグ」と名付けられた激坂だ。前半は、15%前後の急勾配が続く。ヨーロッパの有名レースで名を轟かせる坂に似ていることから、坂の意味である「ベルグ」と呼ばれている。コース内にはアップダウンが連続して現れ、選手を苦しめる。例年、完走率が低いことでも知られている。

レース当日は快晴に恵まれ、気温も23度と暖かく、半袖の選手がスタートラインに並んだ。号砲とともに、いっせいにスタート。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースのイベント
地元の子どもたちの太鼓が会場を盛り上げる

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースのスタートライン
スタートラインに並ぶ

カルストロードに入ると、リアルスタートが切られ、選手は、ただちに戦闘態勢に入った。アタックの応酬が続き、カルスト台地の往路を終えた直後の周回路には、16名の集団が形成。この中には、逃げのスペシャリスト阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)やジャパンカップでも大健闘した岡本隼や石上優大(愛三工業レーシングチーム)など、力のある選手を多く含み、国内の多くの主要チームはメンバーを送り込んでいた。集団は、1分半近くまでリードを広げた。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースの序盤の先頭集団
各チームの力ある選手を多く含む16名の先頭集団が形成された

逃げ切りの可能性を秘めた集団の先行に、危機感を感じたメイン集団は追走体制に入る。ビクトワール広島、JCL チーム右京らが牽引し、タイム差を縮めにかかります。
1周目のカルストベルグの登りで差を縮め、山岳賞争いの動きで遅れた先行メンバーを吸収。だが、ここから再び差が開き始めた。

増田成幸が先頭を引っ張る
増田成幸(JCLチーム右京)が先頭を引き、追走

2周目の山岳賞は山本元喜(キナンレーシングチーム)がトップで通過。この動きで、集団はさらに小さくなり、6名までに絞り込まれた。ここに3名を残した愛三工業レーシングチームが有利な状況に。ここで約1分のタイム差がついていた。2周目の復路で、追走集団が一気に差を詰め、カルストベルグの坂の入り口では30秒まで迫った。

山本元喜と石上優大が先行
山本元喜(キナンレーシングチーム)と石上優大(愛三工業レーシングチーム)が先行、先頭集団がバラける

先頭グループからは2回目の山岳賞争いが生まれ、ここに追走の7名が合流。山岳賞は後方から追いついたトマ・ルパ(キナンレーシングチーム)が獲得した。先頭グループはメンバーが入れ替わり、最終的には7名の新たな集団が形成された。

美祢秋吉台カルスト国際ロードレースの新たな先頭集団
新たに7名の先頭集団が形成された

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