関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ

滋賀県草津市の烏丸半島で「関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ」が11月26日(日)、開催された。UCI(世界自転車競技連合)公認レースとしての開催で、国内シクロクロスリーグのJCXシリーズおよびJCF(日本自転車競技連盟)のシクロクロスシリーズとしても位置付けられている。
今年は4年ぶりにオランダとオーストラリアから海外選手も来日して参戦した。今季、国内でUCIレースは2戦しか開催されないこともあり、国内各地からレーサーたちが参戦した。
琵琶湖畔のコースは、湖畔の地形を生かしたキャンバー(斜面)が名物。折り返しや登り返し、芝、泥、シケイン(障害物)が盛り込まれ、コントロール力が求められるテクニカルなコーナーも多い。アップダウンも含まれ、テクニックだけでなく、パワーも求められる難しいコースと言えよう。
地形を生かし設計されたコース
この日は暖かく、穏やかな天気となり、多くの観客が観戦に訪れた。
先に開催されたのは、女子エリート。今季好調の渡部春雅(明治大学)や小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)ら国内のトップ選手とともに、タリア・シンプソンとアランナ・ファンデホーフ、ルカ・タートン、ソフィー・サットン(すべてAustralian Development Team)4名の選手がオーストラリアから来日、参戦しスタートラインについた。
石田唯を先頭にスタートした女子エリート
号砲と共に18名がスタート。好スタートを切った石田唯が先頭でファーストコーナを回り、コースへと飛び出していく。だが、この後、ほどなく渡部が石田らをかわし、先頭に立った。石田、大蔵こころ(早稲田大学)、小林が追走に入る。
好調の渡部春雅(明治大学)が、石田をかわし先頭に立つ
地元の大会でなんとしても勝ちたい石田が集団を抜け出し、渡部に迫る。渡部と石田の先頭争いが繰り広げられた。
石田が渡部に迫り、2人のパックが形成された
渡部のバイクにメカトラが発生し、渡部はピットに入り、バイク交換を迫られた。この間に石田は先頭をひた走り、小林は2位のポジションへと位置を上げた。
落ち着いて走り、順位を上げる小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
遅れを挽回できず、焦りを見せる小林
キャンバーをバランスを取りながらクリアする石田
先頭を独走する石田は、誰よりも入念に試走したという下準備を生かし、難セクションも卒なくこなし、安定した走りを見せた。石田は最終周回まで独走を続け、そのままホームストレートに姿を現し、拍手を受けながら片手を高く突き上げ、笑顔でフィニッシュ。UCIレースでの優勝と同時に、JCXシリーズとしても、初戦に続き、2勝目をあげた。
笑顔でフィニッシュ。見事に地元で勝利をあげた石田
表彰台に上がった石田、小林、渡部
小林が2位、追い上げられなかった渡部は3位となった。
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【結果】
女子エリート(WE)
1位/石田唯 44:04.1
2位/小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)+0:27
3位/渡部春雅(明治大学)+2:03
4位/大蔵こころ(早稲田大学)+2:13
5位/日吉愛華(Teamまるいち)+3:34
※男子エリート(ME)は次のページへ→
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