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自転車競技

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2024/01/16

P-Navi編集部

チャレンジレース in 味スタ

チャレンジレース in 味スタ

このころから会場には続々とチームジャージを着たプロ選手が集まって来た。翌日、特設コースで本戦に参戦する選手たちがエキシビションレースを行うのだ。


味スタの周回路に設定された1.15kmに特設コース

国内のJBCFやJCLといったリーグのトップカテゴリーに所属するチームを中心に、トップーレースに参戦する大学のチームも参戦して開催される。使用するのは、平坦ではあるが、4カ所のコーナーが含まれる1周1.15kmのショートコースだ。


エキシビジョンレースのスタートラインに並ぶ選手


ハイペースで周回コースを走る

スタートすると、ショートコースながら、ペースは一気に上がって行った。1周2分ほどで戻ってくるのだが、その度に態勢が変わると言えるほど、目まぐるしく展開していく。
プロ選手が圧倒的な強さを見せるかと思いきや、大学ジャージの選手も、存在を主張するかのように積極的に動いていく。
ハイペースが続き、緊張感あふれる展開の中、終盤に入ると、横塚浩平(VC福岡)が集団の隙をついてアタック。ベストタイミングのキレのある飛び出しと独走に、3月に開催された各リーグの「頂上決戦」である「富士クリテリウム」を独走優勝した時の記憶が蘇る。


横塚浩平(VC福岡)がアタック

この日も横塚は、まっすぐに前だけを見つめてペダルを踏み続け、先頭をひた走った。集団は全力で横塚を追うが、道幅も狭く、思うように差を詰められない。最後は放たれたスプリンターたちが全力で追い詰めたが、わずかに及ばず、力強いガッツポーズで横塚がフィニッシュ。このレースを制した。会場では大きな拍手が沸き起こり、大迫力のレースの余韻が、しばらく会場を包んでいた。


ガッツポーズでフィニッシュする横塚

最後に開催されたのは「80分サイクルマラソン」だ。チーム単位で参加し、80分間交代でこのコースを走るというもの。耐久レースとしては時間も短く、参加しやすい。ショートコースの中での安全への配慮で、最終周回のゴールスプリントは禁止され、「同じ周回数は同着」という新しいルールが掲げられた。通常は1位が2名いた場合、次着は3位となるが、今回は、1位が何人いても、次着の選手らが2位となり、多くのチームに入賞の可能性があある。小学4年生からエントリー可能で、多様な層が集まった。


味スタをバックに周回路を走る


まだ紅葉が残る初冬のコースを走る

隣接する味スタで開催されていた「スタジアムフェスタ」から、芸能人チームも参戦し、華やかなレースとなった。本気でレースとして走る方あり、楽しく走る方ありと、それぞれの走り方で、この特別な80分を楽しんだ。


交代エリアを走る


見事完走!


スタジアムフェスタを盛り上げた芸能人チームが参戦

このレースも大きなトラブルはなく、(疲れ切った方はいたが)笑顔で終了。表彰台を狙う激しい戦いというより、楽しく走りたい趣向の方々が多かったこともあり、大人数が表彰台に立つ展開にはならなかった。


サイクルマラソンの表彰台。同じ周回数のチームが同一順位とされ、表彰台に立てるという今大会のルールの下で開催された


全て終了し、健闘をたたえ合うサポートスタッフたち

初開催、そして初めてのトライが多く詰め込まれた大会だったが、どの試みも成功に終わり、参加者も満足した表情で会場を後にした。ここから、レースやスポーツとしての自転車にポジティブな興味を持った方々もいるだろう。ぜひ継続開催を期待したい。
翌日は、この日エキシビジョンレースを走った選手がチームで参加する「THE ROAD RACE TOKYO TAMA(ザ ロードレース東京多摩)2023」が開催された。

※2日目のレポートは近日公開します。お楽しみに!

画像:GRAND CYCLE TOKYO(グランドサイクル東京)実行委員会

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