ツール・ド・熊野2024 第3ステージ

UCI(世界自転車競技連合)認定の国際ステージレース、ツール・ド・熊野の最終ステージは、前日の山岳から海の街へと舞台を移し、太地半島コースで5月13日に開催された
舞台となるのは、和歌山県の熊野灘に突き出した太地町。大会ではおなじみのステージだが、コースは新たに刷新され、太地湾に面し、太地半島を大きく使うルートとなった。コースは1周10.5km。太地港からの登り坂や、太地小学校前では、急な下りのヘアピンカーブなど、変化に富んだコースとなり、ここまでの疲労がたまった選手たちの力を試すステージになる。この周回コースを10周する、104.3kmのレースが設定された。
変化に富んだコースが用意された太地半島コース
個人総合成績では、第2ステージ終了時点で、首位の岡篤志(JCLチーム右京)から9秒以内に16名がひしめきあっている。このステージにはボーナスタイムが設けられており、挽回のチャンスは、フィニッシュのタイム差だけでない。2周回終了時と4周回終了時のコントロールラインに設定されたスプリントポイントの1位通過で計6秒のタイムボーナスを得られるため、たとえば、3位でフィニッシュした際に得られる4秒のタイムボーナスと合わせれば総合成績で逆転が可能なのだ。
ホワイトジャージ姿の山口瑛志(レバンテフジ静岡)、水玉ジャージ姿の小林海(マトリックスパワータグ)、イエロージャージ姿の岡篤志(JCLチーム右京)、グリーンジャージを着るジョン・カーター(キャッシュ・バークップ)が最前列に並んだ
最終ステージ、スタートライン最前列には、各賞の首位の選手がリーダージャージ姿で並んだ。ヤングライダー賞首位の山口瑛志(レバンテフジ静岡)、この日完走すれば山岳賞が確定する小林海(マトリックスパワータグ)、個人総合首位の岡、ポイント賞首位のジョン・カーター(キャッシュ・バークップ)の4名だ。
曇天の下、レースが始まった。
南国風の木々が立ち並ぶ道を行く
コースは海に迫り出した太地半島を1周する
序盤からリーダージャージを擁するJCLチーム右京が集団先頭に集まってコントロールを試みる。1回目のスプリントポイントは岡自らが1位通過し、逆転を狙うチームや選手を封じ込めて行った。
リーダーを擁するJCLチーム右京が集団をコントロール
スプリントポイントを終えた直後の5周目、過去に全日本タイトルも獲得している山本元喜(キナンレーシングチーム)、Jプロツアーを過去に何回も制しているホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)とフィンレー・ウォルシュ(キャッシュ・パー・クップ)の3名が抜け出し、先頭集団を形成、後続の集団との差を1分まで広げた。
山本元喜(キナンレーシングチーム)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)とフィンレー・ウォルシュ(キャッシュ・パー・クップ)が抜け出した
「くじらの町」太地を選手が走り抜けて行く
この中で、トリビオは総合順位で22秒差の18位につけており、このままフィニッシュすれば逆転総合優勝も可能である。
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