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2024/07/03

P-Navi編集部

ツアー・オブ・ジャパン2024富士山ステージ

ツアー・オブ・ジャパン2024富士山ステージ

ツアーオブジャパン2024富士山ステージでJCLチーム右京
集団はJCLチーム右京がコントロール©️TOJ2024

メイン集団から、ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)がアタック。ここにグリーンジャージのカルボーニとメルハウィ・クドゥス(トレンガヌサイクリングチーム)が合流し、3名で先頭を追った。

ベンジャミンダイボールがアタックを仕掛ける
ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)がアタック、集団から抜け出す©️TOJ2024

3名はラスト6kmで、トネアッティに追いつき、4名の集団を作る。

ツアーオブジャパン2024富士山ステージの4名の集団
4名の集団が形成される©️TOJ2024

ここからトネアッティが遅れ、先頭集団は3名に。3名は、互いに攻撃を仕掛けながらフィニッシュに向けて登坂をこなしていく。

ツアーオブジャパン2024富士山ステージの3名に絞られた先頭
先頭は3名に絞り込まれた©️TOJ2024

厳しい登坂の中、クドゥスが仕掛けた。先行し、集団を揺さぶると、カルボーニはここに反応できたが、ダイボールは堪えられず、遅れてしまった。ここで優勝候補は2名に絞り込まれた。

ラスト1.5km、今度はカルボーニがアタック、抜け出した。カルボーニは軽々と加速するが、クドゥスは後を追えない。クドゥスをあっさり振り切ると、カルボーニはフィニッシュを目指した。

ジョバンニカルボーニ
ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京)が加速、単独でフィニッシュを目指す©️TOJ2024

カルボーニは、淡々とフィニッシュに向けて走り、ふじあざみライン山頂のフィニッシュラインを切った。守ってきた個人総合のリーダージャージ姿で、この大会において、決定的と言える勝利を上げるという完璧な勝利を飾った。

ツアーオブジャパン2024富士山ステージを制したカルボーニ
富士山ステージを見事制したカルボーニ©️TOJ2024

2位には21秒差でクドゥス、3位には23秒差でダイボールが入った。
個人総合では、この日3位に入ったダイボールが一気にジャンプアップし、2位につけたが、この日の勝利で首位を自ら強固なものとしたカルボーニとのタイム差は、2分以上ついている。

ツアーオブジャパン2024富士山ステージの表彰式
五合目で表彰式が行われた©️TOJ2024

カルボーニは「チームメイトとスタッフに今日の勝利を捧げたいと思います」と感謝のコメントを残した。「3名になってからも自分がレースをコントロールできていたので、勝つ自信があった」と言う。欧州のプロチームで走ってきたカルボーニは「富士山はジャウ峠やモルティローロ峠(ともにジロ・デ・イタリアなどで使用される厳しい峠)よりも厳しい登りでした。特にコーナーを抜けた後も勾配がきついのはヨーロッパとは違いますね」と、このステージの感想を語っていた。

ポイント賞は、この日ポイントを積み増した寺田が、カルボーニを逆転し首位に立った。
山岳賞は中井が守っている。新人賞はニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ カザクスタン ディベロップメントチーム)が5位に入る健闘を見せ、首位に立つことになった。

寺田吉騎
ポイント賞を取り返し、笑顔で取材を受ける寺田吉騎(シマノレーシング)©️TOJ2024

残すステージは2つ。各リーダーはジャージを守り切ることができるか__。

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【結果】
ツアー・オブ・ジャパン2024
第6ステージ富士山(67.1km)

1位/ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京)2時間11分53秒
2位/クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム)+21秒
3位/ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+23秒
4位/アドネ・ファン・エングレン(ルージャイ・インシュランス)+41秒
5位/ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)+58秒

【個人総合時間賞(グリーンジャージ)】第6ステージ終了時
1位/ジョバンニ・カルボーニ(JCLチーム右京)14時間16分44秒
2位/ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+2分7秒
3位/クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(トレンガヌ・サイクリングチーム)+2分10秒

【個人総合ポイント賞(ブルージャージ)】第6ステージ終了時
1位/寺田吉騎(シマノレーシング)53p

【個人総合山岳賞(レッドジャージ)】第6ステージ終了時
1位/中井唯晶(シマノレーシング)32p

【個人総合新人賞(ホワイトジャージ)】
1位/ニコラス・ヴィノクロフ(アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)

【チーム総合成績】第6ステージ終了時
1位/チーム・ブリッジレーン 43時間2分47秒

画像提供:ツアー・オブ・ジャパン2024(©️TOJ2024)

※トップ写真=富士山に挑む「富士山ステージ」©️TOJ2024

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ツアー・オブ・ジャパン2024レポート
第1ステージ「堺ステージ」
第2ステージ「京都ステージ」
第3ステージ「いなべステージ」
第4ステージ「美濃ステージ」
第5ステージ「信州飯田ステージ」

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