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競輪

2024/05/22

P-Navi編集部

【特集】全プロ記念競輪を楽しもう!【S班8名参戦】

【特集】全プロ記念競輪を楽しもう!【S班8名参戦】

【第71回全日本プロ選手権自転車競技大会】

5月27日(月)に高知競輪場にて開催されるのが「第71回全日本プロ選手権自転車競技大会」(トラックレース)です。
これは競輪選手が参加するプロ選手による自転車競技大会で、事前に各8ブロックで地区プロ(地区プロ選手権自転車競技大会)が行われ、全7種目への出場者が決まります。
2020年から2022年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から開催が中止されましたが、昨年の富山大会から4年ぶりに再開されました。

実施される自転車競技はこの7種目!
ケイリン
スプリント
1kmタイムトライアル
4km個人パシュート
エリミネーション
チームスプリント
4kmチームパーシュート

全プロ競技大会は個人で、またはチームで勝利はもちろん記録に挑むため、「競輪選手の運動会」と言われることもありますが、もうひとつ重要なのは、各種目で上位着に入ると、今年10月に弥彦競輪場で開催される第33回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)への出場権ならびにシードレースへの出場が決まるところ。

まず、今年の寛仁親王牌の選考基準は以下の通り。
(1)S級S班在籍者
(2)過去3回以上優勝した者(開催時S1)
(3)パリオリンピック自転車競技トラック種目代表選手
(4)選手選考対象期間において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S1)
(5)世界選トラック競技出場者
(6)世界選に準ずる国際大会トラック競技の1~3位
(7)アジア選ケイリン及びスプリント1位
(8)過去のオリンピック自転車競技トラック種目メダリスト(全プロトラック競技出場かつ開催時S1)
(9)全プロトラック競技出場者で
・ケイリン決勝出場者 ・各競技1~3位

(10)全プロトラック競技出場者で平均競走得点上位者
(11)1~10で108名に達しない場合は地区プロトラック競技出場者から平均競走得点を勘案し推薦

とくに今回の競技大会と直結するのは(9)の項目で、
・ケイリン決勝出場者
・各競技1~3位
に寛仁親王牌の出場権が与えられます。※開催時S級在籍が条件

さらに、競技大会での上位入着選手には、開催を優位に進められる寛仁親王牌のシードレースにも選抜されます。

まず、寛仁親王牌の初日に行われる「日本競輪選手会理事長杯」の選抜基準は下記の通り。
(ア)パリオリンピック自転車競技トラック個人種目メダル獲得者
(イ)世界選ケイリン及びスプリント1位~3位
(ウ)全プロケイリン1位、同スプリント1位、同1kmT.T.1位
(エ)S級S班在籍の全プロ出場者のうち平均競走得点上位者
(オ)S級S班在籍の平均競走得点上位者
(カ)開催時S1在籍の平均競走得点上位者

注目は(ウ)で、ケイリン、スプリント、1Kmタイムトライアルで1位になると、理事長杯スタートが確定します。

また、特選は下記の通り。
(ア)ネーションズカップ、アジア選のケイリン及びスプリント1位
(イ)KEIRINグランプリ2023優勝者(理事長杯に選抜されない場合)
(ウ)1:全プロケイリン決勝競走出場者。ただし理事長杯(ア)1で選抜された者及び決勝競走で失格となった者を除く、2:同スプリント2~3位、3:同1kmT.T.2~3位、4:同チームスプリント1位
(エ)S級S班在籍の全プロ出場者のうち平均競走得点上位者
(オ)S級S班在籍の平均競走得点上位者
(カ)開催時S1在籍の平均競走得点上位者

ケイリン決勝、スプリント・1㎞タイムトライアルで表彰台(1位を除く)、チームスプリントで1位になると、特選スタートに選抜されます。
寛仁親王牌(初日)の日本競輪選手会理事長杯、特選ともに、2日目はローズカップまたは二次予選への勝ち上がりが確定しており、開催を通してのアドバンテージはかなり大きくなります。

この競技大会では、普段の競輪とは異なり、得意な競技種目でG1出場を叶えらえるため、各種目のスペシャリストによる出場権を目指した力走が多く見られます。チーム競技なら「一緒にG1に」「一緒に特選スタートに」といった共通の目標で、団結力を強めます。
個人記録の更新や、競技それぞれの魅力を堪能することはもちろんですが、このG1出場権やシードレース争いにも同時に注目すると、全プロ競技大会をより楽しめます!

今年の各競技種目へのエントリーはこちらをご覧ください。
第71回全日本プロ選手権自転車競技大会出場予定選手一覧
※PDFが開きます。

最後に、昨年の競技大会のリザルトをプレイバック。

ケイリン
漢字の競輪ではなく、競技のケイリン。ラインは組まず、個々の戦いとなる。

1/山口拳矢(中部地区・岐阜)
2/吉田拓矢(関東地区・茨城)
3/南修二(近畿地区・大阪)

スプリント
予選のタイム上位が勝ち上がり、2名による1対1のスピード勝負でゴール先着を競う。駆け引きも魅力。

1/雨谷一樹(関東地区・栃木)
2/河端朋之(中国地区・岡山)
3/渡邉一成(北日本地区・福島)

1kmタイムトライアル
1名ずつ1km(1000m)を走りタイムを競う

1/菊池岳仁(関東地区・長野)=1分03秒137(大会新)
2/新田祐大(北日本地区・福島)=1分03秒420
3/松井宏佑(南関東地区・神奈川)=1分03秒799

4km個人パシュート
ホームとバックから2名がスタートし、追い抜きを目指す。追いつかない時はタイムで決着。

1/近谷涼(中部地区・富山)=4分33秒545
2/新村穣(南関東地区・神奈川)=4分38秒134
3/渡辺正光(北日本地区・福島)=4分40秒294

エリミネーション
最後に通過した1名が規定周回ごとに脱落していくサバイバルレース。残り2人になり、最終周回でゴール先着した選手が勝利。

1/小林泰正(関東地区・群馬)
2/小林潤二(関東地区・群馬)
3/舛井幹雄(中部地区・三重)

チームスプリント
3名で1チームを形成。3人が縦に並びスタートし、1周を終えるごとに先頭が離脱。最後の1人がゴールしたタイムで競う。

1/関東地区=1分02秒014
菊池岳仁(長野)・中島詩音(山梨)・末木浩二(山梨)
2/中部地区=1分02秒314
山口拳矢(岐阜)・志田龍星(岐阜)・森川康輔(岐阜)
3/四国地区=1分02秒814
太田竜馬(徳島)・島川将貴(徳島)・久米康平(徳島)

4kmチームパーシュート
個人追抜と同じく、こちらは4名によるチームを形成。先頭を順に入れ替わりながらレースが進む。

1/南関東地区=4分26秒295
小原太樹・島津拓弥・堀内俊介・佐々木龍(神奈川)
2/九州地区=4分28秒126
安東宏高・阿部将大・小岩大介・一丸尚伍(大分)
3/中部地区=4分28秒194
近谷涼(富山)・重倉高史(富山)・吉川希望(石川)・南儀拓海(富山)

※昨年の大会レポートはこちらからご覧ください。

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