競輪に夢CHU Vol.3

野球やサッカーもチーム戦のスポーツですが、通常、そのチームメイトがガラリと、変化することはありません。しかし、競輪のラインはレースごとに味方のメンバーが変わることが多くあります。今日は味方として協力して走ったけれども、明日は敵……なんてことも。もちろん、その逆もあります。なんだかちょっと不思議ですよね。
ラインを組むと決めたら、今日のレースでお互いのベストを引き出し、最終第4コーナーで先頭に立つために協力。そこからは個人戦、点の勝負となるのですが、そこに至るまでいかに別線から前にいられるかが重要になってきます。
チームの先頭を走る選手とその後ろ(番手)を走る選手には、それぞれの役割があります。お互いにキッチリ役割を果たしてくれることで、自分にもチャンスが生まれますから、自分も役割を精一杯に果たす努力をする。それが今日のレース1回だけのことではなく、明日のレースや次のレース、その先ズッと、ズーッと、繋がっていくのです。だから、私たちは競輪を観れば観るほどに、面白くなるのだと思います。
繋がっていくものだからこそ、一つ、一つで魅せるレースをしてくれる選手が私は好きです。着順は結果としてつくものですが、そのレースの内容をファンも、敵も味方もみています。ラインの中で自分の役割をシッカリやり切ることや、ファンの人気に応えようとしてくれる、自分の存在感をアピールする、後輩に見せて教える、力やテクニックを敵に見せつける。時には必死に、時には冷静に、それぞれのキャラクターを持った選手たちの一瞬の判断の連続で作り上げられるレース展開、そのドラマには本当にワクワクさせられるものです!
このような選択の連続や、信頼関係が大きく影響するという点がまるで人生のようでもあります。ガムシャラに走っている時に番手(後ろ)で捌いてくれる(援護してくれる)誰かがいたり、逆に自分をかばって強風を受けてくれる誰かがいたりする。ラインは大切な人との強固な繋がり、観るファンはそこを共感できるから感動を覚えるのでしょう。
信頼して助けてくれる誰かのために、私はちゃんと自分の役割で恩返しできているかな?たまにそんなことを思いながら、今日も私はレースの中でラインの力や絆を感じてはニヤニヤと、ライン萌えしています。
ラインのワンツーで決まることを予想してドーンッ!と、購入した車券が的中すれば、もっとニヤニヤできるのですが。人生、そんなに思い通りにはなりません(笑)。はい、それも競輪、それも人生___そこが魅力です。
【略歴】
桜井奈津(さくらい・なつ)
1988年9月5日生
愛知県出身
青山学院大学経済学部中退
ミス東スポ2016グランプリ
旅打ちが好き
全場制覇の旅は現在43場のうち25場(2018年2月5日現在)
帰りの交通費がなくなるとsuicaをみどりの窓口で返却
デポジット500円を手に入れるという特技をよく使っている
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