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2021/12/02

Rie Fujimoto

【どうも!なしえです。】Vol.9

【どうも!なしえです。】Vol.9

こんにちは、オートレーサーの藤本梨恵です(^_^)

10月、11月と出場レースが詰まっていたので、あっという間に過ぎてしまいました。
今年も残すところ、1カ月。
早い早い、あっという間だ……と、毎年言っている様な気がします(^^;

さて今回は、私のレース場での一日のタイムスケジュールを書いてみたいと思います!

伊勢崎オートでは、4月~11月頃までの期間は、夜のナイターのみで開催。今はネット投票のみの、午後5時から始まる「アフター5ナイター」や午後6時からの「アフター6ナイター」もおこなわれています。

例えば、レースが4日間の開催だとすると、その1日前が「前検日」となり、その日からレース場に入って泊まり込み。もちろん、集合時間は何時から何時までと決まっているので、もし遅刻をしたりすると、初日のレースには出走できないなどのルールがあります。

だいたい私は、レース場に行く時間が早いです。バイクが置いてあるロッカーが開く、13時から14時には着いて、仕事開始。
レース場に着くと、今はまず、入口の門で検温。これを受けてから、中に入ることができます。
その後は、管理室という場所で、斡旋応諾書などを記入して、ここで携帯電話などの通信機器の電源を切り、預けます。
そして次は医務室へ行き、もう一度、医師や看護師による検温、体調確認、体重測定などを受け、受付完了です。


昔に撮った私のロッカーの写真。今はカーテンをつけたり、ソファーを置いたりして、もっと快適に過ごせるようになっています

ここからは、18時頃から始まる練習開始まで、各々で整備やタイヤ交換、遠征続きだと洗濯物を回します。
練習や明日のレースに向けての準備をして、18時から20時までが練習時間。その後は21時30分までロッカーで整備などをします。

それが終わって選手宿舎へ戻り、食堂で夕食を食べ、女子部屋へと戻ります。
男子選手には大浴場がありますが、まだ人数の少ない女子選手は、各部屋に一人用のお風呂とトイレが付いており、先輩から順に入ります。後輩は、お風呂に入るのも洗濯を回すのも最後なのに、起きるのは一番早いので、大変ですね。誰もが通る道ですが……。


開催中に寝泊まりする女子宿舎(完成当時、前々検日に撮影したもの)。今はもう少し散らかってしまっています(^^;

次の日、レース初日。
朝のロッカーオープンは、7時45分から。
私は、毎日7時頃には起きて、身支度をし、少し体操などをして、ロッカーへ。
朝ご飯は、お弁当にしているので、手が空いた時に、ちゃっちゃっと食べます。

ナイターレースの練習開始は、13時30分頃なので、それまでひたすらエンジンの調整整備や、タイヤ作りなどをします。
(この時間に、体造りや鍛えるためにランニングなどをする選手もいます)

エンジンは10時30分からかけることができるので、この時間から、エンジンをかけながら仕上げていきます。
ただ、ナイター開催は後半レースだと、夜の19時や20時に走るので、昼間にエンジンをかけても、レースの時間には音や性質が変化してしまうので、そこも考えながら整備をしなくてはいけません。本当に難しいです、本当に…(*_*)

その後、13時30分頃から練習が始まり、練習が終わると、レースの準備を始めます。
タイヤを前後レースタイヤに付け替えたり、練習のフィーリングが悪かったりすると、ここからまたエンジン調整をしていかなければなりません。
タイヤが跳ねたり、夜の時間帯にエンジンを合わせて、またバイクに乗りたい人は、4レースと8レースの後に、練習時間が設けてあるので、そこで乗ることもできます。最終レースの後にも練習時間があるので、練習にいきます。私のような不器用な人は、ひたすら練習するしかありません(^_^;
練習が終われば、また21時30分頃まで、明日へ向けての準備や整備。ご飯を食べて、お風呂へ入って、洗濯を回して干して、ようやく寝られることに。

家では、携帯をいじりながら、なかなか寝付けない私も、レース場では毎日疲れ果てて、すぐに寝てしまいます(-_-)zzz…
1日14時間、働きっぱなしです(*_*)

今回は、真面目な(?)オートレースの話になってしまいましたが、レース場でこんなタイムスケジュールで過ごしています。
毎日、6周回のレースを走っているだけではありません(^.^)
2分弱だけ走っているのではなく、全ては、わずか6周を少しでも速く走るため。オートレースの選手は毎日十何時間も整備して、練習して挑んでいます(^.^)

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さて、年末といえば、今年で3回目となるスーパースターガールズ王座決定戦が川口オートレース場で、12月27日(月)の第10レースにて行われます。
私もなんとか滑り込みセーフでポイントを獲得し、今年も出場できることになりました。
今年こそは……☆
と思っていますので、応援していただけたら、嬉しいです(^^)

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【過去のコラムはこちら】
藤本梨恵選手コラム「どうも、なしえです。」
Vol.8「一昨年のシンガポール」
Vol.7「新アイテム・耳掛けマスク」
Vol.6「新井日和候補生!」
Vol.5「ミッドナイト初優勝」
Vol.4「女子選手との思い出写真」
Vol.3「ガールズ王座決定戦」
Vol.2「趣味の釣り!」
Vol.1「オートレーサーへの道」

【略歴】

藤本梨恵(ふじもと・りえ)
1983年3月11日生 埼玉県上尾市出身
ロッカーグラウンドは伊勢崎
ボクシングではJWBC日本フライ級王座(2006年)、同バンタム級王座(2007年)
OPBF 女子東洋太平洋スーパーフライ級初代チャンピオン(2009年)にも輝いた
2011年1月に引退後、オートレース転向を決意
翌年32期選手候補生入所試験に合格
2013年7月19日、伊勢崎オートレース場でデビュー
2013年9月8日、伊勢崎オートレース場で初勝利
2017年8月6日、伊勢崎オートレース場で初優勝を達成
女子レーサーの優勝は佐藤摩弥、益春菜、岡谷美由紀に次いで4人目の快挙
2021年2月21日、飯塚オートレース場で女子レーサー初のミッドナイト優勝
2021年度後期適用のランキングはA-201

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