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2021/12/25

Yusaku Kosho

古性優作の「KOSHOW TIME!」Vol.6

古性優作の「KOSHOW TIME!」Vol.6

みなさん、こんにちは。競輪選手の大阪100期、古性優作です。
もうすぐ初出場のKEIRINグランプリ。競輪祭が終わってから、12月はグランプリに向けて練習の日々を送っています。グランプリではシンプルに良いレースがしたい、その思いで頑張りたいと思っています。

◆競輪祭で感じたこと◆
11月の競輪祭では着自体も悪くないですし、感触も悪くありませんでした。でも小倉は、スピードある選手がすごく目立つバンクなので、そこの中に入ると、レベルの違いをものすごく感じました。シリーズ通して、ラインで決められるレースをすることが難しかったです。準決勝もそうでしたが、反省ばかり。周りがすごく強かったので、結果的に自分だけのレースになってしまったという感覚でした。山田久徳さんと連携した決勝でも、僕が優勝できるように走ることができれば、久徳さんも優勝する可能性が高くなる。そう判断して、走っていました。久徳さんと決めるには、自分が4コーナーを先頭で回ってくることが理想。しっかり踏んでいこうと思っていましたが、新山(響平)君が仕掛けてきた一瞬、(渡邉)一成さんのところで合ったという感じはあったのですが、新山君の加速が凄くて、僕の横をさらに行った感じになり、タイミングが合わなかったです。3番手に入ってリスタートした感じで、2コーナーから踏み出したのですが、全く進まずに、かなりきつかったです。競輪祭は脚力の差、レベルの差をすごく感じたレースになりました。今年はオールスターを優勝できたことは嬉しかったのですが、寛仁親王牌、競輪祭と悔しい思いが続いています。

◆KEIRINグランプリ出場◆
競輪祭が終わって、次はグランプリ。約1カ月ほど、しっかりと脚力を作り直す期間があるので、毎日練習している感じです。今はグランプリ本番を、本当に良い状態で迎えられたら良いなという思いです。レースが約1カ月あくのですが、あっせん停止の時とはまた違う感覚で、本当に繊細だなと思っています。今、自分がやるべきことは、脚力を上げること。やることは、シンプルです。グランプリだからといって、練習に関しては、特別なことをするわけではなく、普段の練習をしていくだけ。もともと脚力を上げる練習を積み重ねていたので、そこを繰り返している感じです。

◆グランプリという舞台◆
今回が初出場ですが、メンバーを見ても、本当に強い選手ばかり。もう必死に走るしかない感じです。
KEIRINグランプリは、ファンだけではなく、一般の方の目にも入る大きな大会ですので、G1とは全く違うのかなとは思っています。選手になった時から、優勝したら1億円ですし、ずっと凄い世界だなと思い続けていました。今年ついに、その舞台に立つことができた。そのことは凄く嬉しく感じます。
グランプリを初めて現場で見たのは、自分がヤンググランプリに出たとき(2013年立川)。その時はそのまま宿泊して、翌日パスをもらって、専用の観覧席でグランプリを観戦しました。観覧席から見えた景色は、ただただ凄いという印象。お客さんも凄く多かったですし、とにかく華やかでした。その時に「いつか、自分もこの舞台に」という思いが強くなったと思います。さらに、村上義弘さんのグランプリ優勝を見て、自分の中でも刺激がありました。今回はグランプリを走った近畿の先輩の方にアドバイスをしてもらっています。刺激になることばかりなので、グランプリに向けて実践している感じです。

◆初のグランプリに向かって◆
グランプリという舞台をまだ体験していないので、どうなっていくのか? 分からない部分もありますが、グランプリが近づいてきても、気持ち的には変わらずです。ずっと練習することだけで一杯、一杯。
開催地の静岡は、記念も勝っていますし、好きなバンクの一つ。お客さんの声援も多いですし、走っていても面白い。静岡は食も含めて、何か良い場所だなと思います。
ヤンググランプリの時は、競輪自体がまだ分かっていなくて、単騎でどういうレースをしたら良いのかも分かっていませんでした。でも、今は違います。シンプルに、良いレースがしたいです。そこをしっかりと見せられたら良いかなと思っています。

車番選択では4枠を選びました。オールスターでG1初優勝したのが4番車で、村上義弘さんが初めてグランプリ優勝したのも4番車。自分の中では、とても良い数字かなと思っています。
初めてのグランプリですが、一生懸命、悔いが残らないように走れたらよいですね。応援してもらえるように頑張りたいと思います!

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【過去のコラムはこちら】
古性優作選手コラム「KOSHOW TIME!」
Vol.5「強くあり続けるために」
Vol.4「オールスター優勝報告」
Vol.3「オールスターに向けて」
Vol.2「福井G3優勝しました!」
Vol.1「地元G1で一番の景色を」

【略歴】

古性優作(こしょう・ゆうさく)

1991年2月22日生 大阪府出身

2006年から2008年までの3年連続で全日本BMX選手権大会を優勝。
2011年7月に第100期生として岸和田競輪場でデビュー。2014年11月松戸競輪場でS級初優勝すると、2016年12月には地元の岸和田記念でG3初優勝。さらに2021年7月の福井記念で通算6回目のG3優勝。そして8月のオールスター競輪で念願のG1初優勝を達成した。2022年は初のS級S班入り。あらゆる展開に対応する変幻自在の走りが魅力。

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