ツアー・オブ・ジャパン(最終ステージ)

【2019年も全国各地で熱戦が開催されたロードレース。その大会の模様を回顧します】
ツアー・オブ・ジャパン最終ステージは東京。大井埠頭の周回コースで開催された。アップダウンのない1周7kmのコースを16周する112kmで争われるスプリンターステージ。高速で周回する集団や、迫力あるゴールスプリントを間近で見られるとあって、会場には例年多くの観客が押し寄せる。
個人総合の首位を行くクリス・ハーパー(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン)は、2位のベンジャミ・プラデス(チーム右京)に40秒の差をつけ、個人総合優勝に王手をかけている。タイム差がつきにくいステージであり、グリーンジャージは無事完走さえすれば、ほぼ確定と言えるだろう。山岳賞ジャージを着るフィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)はもうすでに山岳賞を確定させている。一方、ポイント賞に関しては、この最終ステージでも、着順で最大25ポイント、レース中のスプリントポイントでも最大15ポイントの獲得が可能。ブルージャージを着るフェデリコ・ズルロ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)の次点には、同ポイントでレイモンド・クレダー(チーム右京)が迫っており、さらに逆転圏内にも多くのライダーがひしめき合っている。このステージの行方次第で、ジャージが入れ替わる可能性は大いに残されている。

ファンのサインに応じるザッカリン。選手と触れ合えるのも現地観戦の魅力

チームカーが並ぶチームピットのフェンス越しにファンが集まり、目当ての選手に声をかける
例年の大会では、日比谷公園前をスタートし、大井埠頭に向けパレード走行をしていたのだが、今大会はアメリカ大統領の来日による警備の関係で、日比谷からの走行が許されず、大井埠頭内の周回のみでの開催となった。
朝から射るような日差しが照りつける中、選手たちがスタートラインに並ぶ。この日は今年最高の気温を記録するほどの暑さとなった。

にこやかにスターターを務めた小池知事
スターターは小池百合子都知事。昨年は表彰式のプレゼンターとしての登場だったが、今年はスタートの号砲を鳴らすべく会場に駆けつけた。パレード走行には、自転車アンバサダーのタレントの稲村亜美さんも参加。多くのメディアが集まる中でパレードがスタートした。

レースに先立ち、華やかなパレード走行が行われた

道いっぱいに広がり、ゆったりとパレードする選手たちに沿道から声援が飛ぶ

稲村亜美さんはクロスバイクで参加
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