JCLロードレースツアー2021開幕戦レポート

選手たちはここまでの展開で消耗されていたこともあり、集団内の足並みは揃わず、タイム差は縮まらない。増田が独走であるにも関わらず、集団は突き放されて行った。
独走で見事逃げ切り優勝を決めた増田。JCLツアー初の王者となった
2位には西村大輝(宇都宮ブリッツェン)が入り、ブリツッェンのワンツーフィニッシュに
最後の最後まで全力で踏み続けた増田が、ガッツポーズでフィニッシュ。西村が2位に入り、ブリッツェンがワンツーフィニッシュを収める形となった。JCL ロードレースツアーの第一戦は、開催地をホームとし、国内の地域密着型チームの先駆けである宇都宮ブリッツェンの完勝で幕を下ろした。
2位にはトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)。待ちに待った初戦の表彰台は笑顔でいっぱいだった
表彰台で増田は、終盤は「思う通りの展開ができた」と語った。集団内にいたスプリンター鈴木を警戒し、独走に持ち込まなければいけないと考えていたと言う。「仕掛けた攻撃が一発で決まって、そのまま全力で行くことにした」とレースを振り返った。
増田はリーダージャージ「マイヨプリエ」に初めて袖を通す選手となった。同じく、スプリントリーダーも手中に収めている。だが、リーダージャージを守ることは「全く考えていない」と語る。一戦一戦チームとして優勝することに目標を定めており、ひとつでも多く勝利を挙げられるようやっていくだけだ、と述べた。
リーダージャージ「マイヨプリエ」を着る増田
スプリントジャージ「マイヨラファール」も増田の手に
U23のマイヨエスポワールは10位でフィニッシュした本多晴飛(VC福岡)に贈られた。これまでトライアスロンをメインに活動しており、今年からVC福岡でJCLのロードレースを走ることになったのだという。これからの成長が楽しみだ。
「マイヨエスポワール」は本多晴飛(VC福岡)が獲得
表彰台に並ぶ入賞者と各賞リーダー
この日のライブ中継は、バイクカメラやドローンの映像を組み合わせ、レポーターをコース内に配置し、プロの実況を招いたクオリティの高いものであり、非常に好評であった。地域のスポンサーがついた、ベストアシストライダー(下野新聞)、ベストアグレッシブライダー(トヨタカローラ栃木)、ベストホープフルライダー(日本通運)などの賞も設定されており、開催地の期待や、支援体制も垣間見ることができる。
地域密着、地域創生を理念に掲げるこのツアーが、これからどんなインパクトを持って発展していくのか、期待したい。
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【結果】三菱地所JCLロードレースツアー2021
カンセキ真岡芳賀ロードレース 152km
1 位/増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 3時間41分43秒
2位/西村大輝 (宇都宮ブリッツェン)+20秒
3位/トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)+21秒
4位/鈴木龍 (レバンテフジ静岡)+22秒
5位/石原悠希 (チーム右京 相模原) +25秒
【マイヨプリエ(個人ランキングトップ)】
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
【マイヨラファール(スプリント賞)】
増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
【マイヨエスポワール(新人賞)】
本多晴飛(VC福岡)
画像提供:JCL ロードレースツアー(株式会社ジャパンサイクルリーグ)
リンク:三菱地所 JCL ロードレースツアー2021公式サイト
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