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競輪

2023/09/18

P-Navi編集部

【共同通信社杯G2】深谷知広が9年ぶりのビッグ制覇

【共同通信社杯G2】深谷知広が9年ぶりのビッグ制覇

2023年9月18日 青森競輪
「第39回共同通信社杯」G2(最終日)

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前検日 初日 2日目 3日目

青森の地で14年ぶりに開催されたビッグレース「第39回共同通信社杯」G2は、秋の気配をまとった爽やかな風に鐘の音を響かせ、9月15日より4日間の日程で開催された。
シリーズは初日から混戦模様で、S級S班の平原康多と郡司浩平が一次予選で勝ち上がりを逃すと、2日目二次予選では新田祐大が脱落。そして、今年タイトルホルダーの仲間入りをした山口拳矢と眞杉匠も力を発揮できず敗退するなど、さらに混戦に拍車がかかった。
その激戦をくぐり抜けたのは、地元のビッグレースで結果を出したいS班の新山響平を筆頭に、前走の松戸記念を優勝し好調の深谷知広、虎視眈々とS班返り咲きを狙う清水裕友や三谷竜生。台頭する若手の一翼を成す嘉永泰斗や調子を戻してきた渡邉雄太、ベテランの南修二、そしてビッグレース初の決勝進出となった隅田洋介と佐々木豪の9名だった。

注目の決勝は、単騎の新山が先行策に出る中、2番手に入った渡邉の番手から深谷が抜け出すと、最後の直線で新山をかわして1着ゴール。2014年のサマーナイトフェスティバル以来、約9年ぶり4回目のG2優勝を成し遂げ、賞金ランキングも8位に浮上した。

【共同通信社杯G2(最終日)11R=S級決勝】
1/新山響平(SS・青森107期)
2/深谷知広(S1・静岡96期)
3/清水裕友(S1・山口105期)
4/三谷竜生(S1・奈良101期)
5/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
6/隅田洋介(S1・岡山107期)
7/渡邉雄太(S1・静岡105期)
8/佐々木豪(S1・愛媛109期)
9/南修二(S1・大阪88期)

【レース展開】
青森競輪第39回共同通信社杯G2決勝赤板

青森競輪第39回共同通信社杯G2決勝赤板1センター

青森競輪第39回共同通信社杯G2決勝最終HS

青森競輪第39回共同通信社杯G2決勝最終1センター

青森競輪第39回共同通信社杯G2決勝ゴール

誘導以下、4三谷-9南、8佐々木-3清水-6隅田、5嘉永、7渡邉-2深谷、1新山で周回。赤板過ぎに佐々木が三谷をおさえて先頭に上がると、打鐘で渡邉が仕掛けて佐々木をかわしていく。さらに最終HSでは新山が仕掛けて南関ラインを叩き、単騎で逃げ態勢に入る。離れた2番手に渡邉、深谷が入り、嘉永も仕掛けるが、深谷がけん制。新山は逃げ切りを図るが、最終3コーナー過ぎから、深谷が渡邉の番手から踏み出すと、直線一気の差し脚で新山を捕えて優勝のゴール。2着に新山、3着に混戦を抜け出して伸びた隅田が入線した。

【共同通信社杯G2(最終日)11R=S級決勝・結果】
2車単2-1 1,830円(9番人気)
3連単2-1-6 36,750円(125番人気)
決まり手:差し-逃げ

青森競輪第39回共同通信社杯G2優勝深谷知広
優勝/深谷知広(S1・静岡96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績/一2・二3・準1・決1
次走出場予定/豊橋G3(9月28日~10月1日)

今日の新聞を見て、(前回のビッグレース優勝から)9年も経っていたのだと思いました。力が落ちていると感じる中で、勝つていなかったので、力なりの成績だったと思いますが、最近になって、いい練習ができるようになり、力が付いてきた感じがあったので、優勝できて良かったです。
静岡に移籍して、練習仲間が増え、年下の選手も多いので、責任感も湧き、その中で、自分も引き上げてもらっている感覚があります。(渡邉雄太とは)連携が何度もありますが、G2の決勝では初めて。雄太の力は分かっているので、その力をうまく発揮できれば、お互いにチャンスはあると思っていました。
今日は、単騎がいて、展開の予想がつかなかったので、後ろからの組み立てを避け、流れを見ながらと思っていました。単騎の動きは基本的に考えず、中四国を注視して、そこからでしたね。
(赤板前に佐々木が)早めに抑えにきたので、引いた方がいいなと思ったら、(渡邉が)引き始めたので、考えていることが一致していたかなと。そこからは安心して付いていました。すごくいいレースをしてくれたと思います。
最終HS、一瞬で(新山響平が)横に来たので、止めることはできなかったですが、雄太を上手く引き入れたいと思って、外を見たら嘉永(泰斗)がいたので止めました。そこは上手くいったと思います。
番手を回る機会が増えて、自分の普段の意識も、追走していく意識も増えてきているので、最初の頃よりは、余裕を持って走れていると思います。
最終BSでは、前を見た時に新山が見えなかったので、どれくらい車間が空いているのかが読めなくて、自分の間合いで前に踏ませてもらいました。出が悪くて一瞬、届かないかなと思ったのですが、ガムシャラに踏んで、距離がつまってきたので、いけるかなと。ゴールした瞬間は、凄く嬉しい気持ちでいっぱいでした。
これからも(南関東)ラインとして強くなる位置の選択をしていきたいですし、前を任せた選手にもチャンスのある仕掛けをして欲しい。でも、行かなければならない立場の選手もいるので、その葛藤は凄くあるのですが、その中でラインにチャンスを作れるような番手になりたいと思っています。この優勝は最終目標ではないので、しっかり上位で戦える力とテクニックをさらに付けていかないといけないと思うし、もっと頑張ります。

青森競輪第39回共同通信社杯G2優勝深谷知広

青森競輪第39回共同通信社杯G2優勝深谷知広

青森競輪第39回共同通信社杯G2優勝深谷知広

青森競輪第39回共同通信社杯G2優勝深谷知広

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