【武雄競輪G3】深谷知広が20回目のG3優勝！

2024年5月14日　武雄競輪
令和6年能登半島地震復興支援競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「大楠賞争奪戦」G3（最終日）

澄んだ青空と新緑のコントラストが眩しい武雄競輪場で、5月11日よりスタートした「開設74周年記念・大楠賞争奪戦」G3が最終日を迎えた。
シリーズは、初日こそ出遅れた感のあったS級S班の深谷知広が持ち前の自力で他を封じる走りで躍動。同じ南関東の根田空史も、ダービーで活躍を見せた練習仲間の岩本俊介に触発され、連日の先行策でオール2着で勝ち上がりを果たした。また、伸びが今ひとつと話す清水裕友もS班の底力を発揮。着実に力を付けてきた志田龍星や通算500勝の節目勝利にリーチをかけた浅井康太も、さすがのレースメイクで混戦を潜り抜けた。一方、地元佐賀をはじめ九州勢は善戦したものの、決勝進出を果たしたのは山田英明のみ。その山田は決勝で稲川翔と清水の番手を競ることとなり、注目ポイントの多い決勝戦となった。。

決勝レースは、最終HSでカマした根田の番手から仕掛けて出た深谷が、最終2センターで先行する清水をとらえ、そのまま後続を振り切り1着ゴール。2023年8月の松戸以来、通算20回目のG3優勝を達成。今年S級S班に返り咲いてから初の優勝を手にした。

※3日目のレポートはこちら

【武雄競輪G3（最終日）12R＝S級決勝】
1／清水裕友（SS・山口105期）
2／深谷知広（SS・静岡96期）
3／志田龍星（S1・岐阜119期）
4／根田空史（S1・千葉94期）
5／山田英明（S1・佐賀89期）
6／大槻寛徳（S2・宮城85期）
7／稲川翔（S1・大阪90期）
8／阿部力也（S1・宮城100期）
9／浅井康太（S1・三重90期）

【レース展開】

誘導以下、4根田－2深谷－8阿部－6大槻、1清水－（5山田・7稲川）、3志田－9浅井で周回。まず志田が上昇を始めて根田に並びかけ、赤板過ぎに根田を抑えて先頭に立つ。打鐘めがけて清水も仕掛けていき、競りとなっていた番手は稲川が取り切る。山田は根田の後位で深谷と並走になる。清水がペースを上げる中、最終HSでは志田、さらに大外を根田がスパートして、3者の主導権争いに発展。この先手争いは内から清水が譲らずに制し、山田は最終HSで内に切れ込んで、清水の後位を奪取する。最終2コーナーで根田が不発と見るや、深谷が自力に転じて捲りスパート。深谷は好スピードで、逃げる清水を最終2センターで捕えると、そのまま押し切り優勝のゴール。2着に3番手の阿部、3着も4番手の大槻が続き、ラインでの上位独占が決まった。通算500勝達成が注目された浅井は4着（同着）で、記録は次開催に持ち越しとなった。

【武雄競輪G3（最終日）12R=S級決勝・結果】
2車単2‐8　410円（1番人気）
3連単2-8-6　1,450円（2番人気）
決まり手：捲り－マーク

優勝／深谷知広（SS・静岡96期）
今回成績／特7・二1・準1・決1
次走出場予定／全プロ記念競輪F2（高知／5月25日～26日）

決勝の並びは、根田（空史）さんの方がバック本数が多かったが、お互い（ラインの先頭を）主張した中で普段の走りを含め、後ろを回ることにしました。打鐘で（山田英明を）見失っていて、内に来た時に少し対応が遅れたのですが、外を踏みながらなんとか。少し甘かったですね。
（最終HSで根田が）先頭に行き切る感じがあったので安心して付いていたのですが、前を走っている選手も強いので。（根田が）止まった時は、なんとか越えられて良かったです。ライン4人のうち3人で決まったのは、根田さんの頑張りだと思うので、本当に良かったし、次は根田さんと確定板に載りたい気持ちが強まりました。その時は、前でも後ろでも頑張りたいです。
S級S班として優勝がなかったことは気になっていたので、優勝できたことは嬉しいです。そしてその先の必要な優勝に向けて、しっかり練習をしていきたいですし、G1に向けてしっかりピークを持っていくことが重要だと改めて感じました。
また、勝ち切ることは大事だと思います。その中で、自分が優勝の時に前を走った選手が着に残っていないので、一緒に確定板に載って優勝することが今後の課題だと思います。そこを考えて、走っていきたいです。

【深谷知広選手の直近グレードレース優勝開催・レポート】
2023年9月共同通信社杯G2（青森）
2023年8月松戸競輪G3
2023年1月大宮競輪G3
2022年8月小田原競輪G3

※武雄競輪G3（最終日）注目選手ピックアップは次のページをご覧ください→