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2024/01/23

P-Navi編集部

浜松オートG1(準決勝戦)レポート

浜松オートG1(準決勝戦)レポート

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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:風)
浜松オートG1スピード王決定戦の準決勝戦11レース
10mオープン戦。最内の1・柴田健治がスタートで先手奪取し、枠なりで2・青木治親、7・佐藤摩弥は好ダッシュを決めて3番手に付ける。柴田の逃げで、上位の隊列は変わらずに周回を重ねていくが、4周回1コーナーで青木が柴田をインから抜くと、同3コーナーで佐藤が、前を行く青木、柴田に対して2車抜きを決めて一気に先頭へ躍り出る。抜け出した佐藤が1着、3番手から8・金子大輔が差を縮めてくるが、青木が2着をキープ。

佐藤摩弥
1着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム:3.395
競走車名:Pタン3
ランク:S6
今節の成績:2着・2着・1着・1着
G1優勝:1回(23年川口:キューポラ杯)

道中は柴田健治と青木治親の2車が重なって、「なかなか上手く割れなかった」ものの、チャンスを逃さずに2車抜きを成功させて、3日目から連勝&オール連対で優出を決めた。エンジン気配も「昨日の方がよかった感じもありますが、ようやく良くなってきました」と好感触。スタート巧者がそろった一戦となるが、「トップスタートを切って、逃げ切りたい」と意気込む。偉業達成した昨年7月のキューポラ杯以来、2回目のG1タイトル奪取なるか。

青木治親
2着/青木治親(川口29期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム:3.405
競走車名:ヤルゼSSP
ランク:A58
今節の成績:3着・1着・2着・2着
G1優勝:2回(11年浜松:プレミアムカップ)

ロッカーでは、ひときわ大きな祝福の声が響いた。佐藤摩弥にはかわされたものの、同期・金子大輔の追い上げを凌いで、実に約11年ぶり(12年11月伊勢崎のシルクカップ以来)のG1優勝戦進出を果たした。「シバケンさん(柴田健治)の後ろは良かったが、摩弥ちゃんの後ろになったら風が強くて。かなり抵抗を受けました」と笑顔で振り返り、最後は「(金子の)影が見えたから閉めました。うまくいきました」と技が光った。優勝戦は10mオープンの1枠。11年ぶりのG1優出の次は、13年ぶりのG1優勝へ。「この勢いのまま頑張りたいですね!」

※11レース結果

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:良)
浜松オートG1スピード王決定戦の準決勝戦12レース
10線から好ダッシュを決めた6・伊藤信夫が1周回3コーナーで0mの金田悠伽をとらえて先頭に立ち、逃げ態勢に持ち込んでいく。8・鈴木圭は1周回6番手で前を追う。伊藤が逃げる中、鈴木が周回ごとにポジションを上げていき、3周回3コーナーで金田、4・渡辺篤の2車をまとめてかわして2番手に上がる。鈴木は伊藤との差を詰めると、5周回でとらえて先頭に立ち1着。2着に伊藤で浜松勢のワンツー。3着には渡辺篤が入線した。

鈴木圭一郎
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.350
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・2着・1着
G1優勝:15回(23年飯塚:開設記念レース)

試走タイム「3.23」が掲示されると、スタンドからはどよめきが。圧倒的な一番人気に推される中、今節3勝目でしっかりと優勝戦に勝ち進んだ。マシンは下回りの整備をしたが、「多少良くなった」ものの、試走とレースは「タイヤが良かっただけ」との評価。優勝戦に向けて、もちろん今回もさらなる策を練っていく。スピード王決定戦は、第60回から第62回も3連覇している実績あり。「相性の良い大会なので、優勝できるように頑張ります」

伊藤信夫
2着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム:3.354
競走車名:プロドライブ
ランク:S18
今節の成績:8着・1着・3着・2着
G1優勝:7回(05年飯塚:プレミアムカップ)

初日は湿走路で8着スタートも、2日目から挽回。準決勝戦は「重要だと思っていたので、思い切りいきました」と、スタートから鋭い攻めで抜け出した。鈴木圭にかわされたものの、2番手で「(鈴木圭の走りは)何が違うのか勉強した」。エンジンは「かなり良くなっています」と感触は良好。優勝戦は内寄りの3枠に入り、2005年以来のG1優勝のチャンス。「学んだことを活かしたレースをしたい」。

※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m
1/青木治親(川口29期)10m
2/藤波直也(浜松31期)10m
3/伊藤信夫(浜松24期)10m
4/上和田拓海(川口34期)10m
5/佐藤摩弥(川口31期)10m
6/佐藤貴也(浜松29期)10m
7/有吉辰也(飯塚25期)10m
8/鈴木圭一郎(浜松32期)10m
※右数字はハンデ

優勝戦は、地元・浜松勢が4名、川口勢が3名、飯塚が1名のメンバーで、1枠に青木治親、8枠に鈴木圭一郎が入る10mオープン戦の構成となった。

今節は湿走路あり、斑走路あり、そして強風ありと、走路コンディションへの対応が問われるシリーズとなった。それでも鈴木圭は、ここまで3勝、準決勝戦で試走3.23をマークしたように、シリーズリーダーを全うする勝ち上がりを見せてきた。スタートの速いメンバーがそろい、10mオープンの大外は決して楽な位置ではないが、地元連続優勝を手中に収めることができるか。
また、大会連覇がかかる今節3勝の佐藤貴也、2回目のG1優勝が期待される佐藤摩弥、さらにG1初優勝を目指す藤波直也、上和田拓海らの動向にも注目が集まりそう。
最終日の浜松の天気は晴予報。しかし、最高気温が5~6度と、4日目よりもさらに冷え込む予報が出ている。冷えた走路コンディションで、これまで以上の「スピード戦」が展開されそうな今回の「スピード王決定戦」。10mオープンの8周戦を制して、今年のスピード王に輝くのは……!?

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\11年ぶりのG1優出!/
青木治親選手にレース後インタビュー

青木治親

準決勝戦は、とりあえずスタートは行かないと、どうにもならないと思っていたので、まさに死ぬ気でスタートを切りました。そうしたら、2番手のいい位置に入れて。1号車のシバケン(柴田健治)さんもいいペースでしたし、後ろに抜かれないように走りながら、前の様子も見て走っていました。残り3周で、抜けるタイミングがうまい具合に来たので、先頭に立って、あとは抜かれなければいいなと思っていたら、すぐに(佐藤)摩弥が来ましたね。そこからは、摩弥に付いていこうと思ったのですが、摩弥がめちゃくちゃ速かった(笑)。そのあとも、一生懸命に抜かれないようにと思いながら、最後の3コーナーでは内側から影が見えたので、コースを閉めました。それが成功して、11年ぶりにG1優出できました!

今日は風がものすごく強くて。シバケンさんの後ろにいるときは、スリップストリームが効いたのですが、摩弥の後ろになったら、摩弥が小さすぎて、全然、効かなくなってしまいました(苦笑)。でも、最終日は風も止むと思うし、摩弥クラスと比べると、足りないところもあるので、そこをどう補っていくかを考えて整備したいと思います。

エンジン状態は、結果的に、晴れも雨もずっと連対できているし、成績が上向きだから、悪くはないでしょう。リングも換えて、やることはやっていますし、タイヤも、このまま(準決勝戦のもの)でいいと思います。

11年ぶりのG1優出は、えっー!そんなに経っていたの?って自分でもビックリ。最近は調子がいいときも、うまく歯車がかみ合わずに、優出できなかったので、やっと優出できたことが、まずはとにかく嬉しいです。以前は当たり前のように優出できていたけど、最近は苦労しても、全然、乗れていなかったので。久々にG1優出を決めて、急にそういったことを実感しています。嬉しさが、以前と全然、違いますね。

優勝戦は雨を願いたいけど(笑)。まずはスタートを切って、1コーナーで1番手か2番手で回り、そこからは流れに任せて、自分のコースを走るだけ。レースはどうなるかわからないと思うし、自分ができることを精いっぱいやります!

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【過去の浜松オート・グレード戦レポート】
23年11月SG日本選手権オートレース
優勝:青山周平
23年10月チャリロト杯G2浜松記念曳馬野賞
優勝:鈴木圭一郎
23年9月特別G1プレミアムカップ
優勝:青山周平
23年5月G1ゴールデンレース
優勝:鈴木圭一郎
23年2月SG全日本選抜オートレース
優勝:鈴木圭一郎
22年11月チャリロト杯G2オートレースメモリアル
優勝:加賀谷建明
22年10月G1第64回スピード王決定戦
優勝:佐藤貴也
22年9月特別G1プレミアムカップ
優勝:青山周平
22年5月G1開場66周年記念ゴールデンレース
優勝:木村武之
22年2月G1第63回スピード王決定戦
優勝:丹村飛竜
21年10月G2ウィナーズカップ
優勝:中村雅人
21年5月G1開場65周年記念ゴールデンレース
優勝:佐藤貴也
21年2月SG全日本選抜オートレース
優勝:荒尾聡

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