TOP > コラム > 恋して競輪ハンター

コラム

一覧へ戻る

コラム

2024/03/07

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

木三原さくら「恋して競輪ハンター」152 Hunting

事実は小説より奇なり。
ベタですが、そんな言葉が浮かんできました。
奈良競輪開設73周年記念「春日賞争覇戦」は、地元・三谷竜生選手の地元記念連覇、そしてマークしていた兄の三谷将太選手との兄弟ワンツーが決まって、大団円の幕引きとなりました。
竜生選手の優勝インタビュー中に、バンクに出てきた将太選手。優勝した竜生選手がマイクサポートをし、将太選手が感極まって「俺、優勝してないですけど、めちゃめちゃ嬉しいです!」と、涙ながらにインタビューに答えた姿は、多くの競輪ファンの記憶に残ったことでしょう。

初日から、地元勢の気合いは、ひしひしと感じていました。その結果、勝ち上がりの勝利選手インタビュー、負けてしまっても、2日目以降、地元1着インタビューで、現地のファンの前に、奈良支部の選手が登場していました。
最終日の第11レースで、山本伸一選手が地元1着インタビューに登場。それによって、今大会の勝利者インタビューで顔を見ていない地元選手は、三谷竜生選手だけとなりました。
竜生選手は、初日と3日目の準決勝で脇本雄太選手をマーク、2日目は古性優作選手マークして、3着、2着、2着の成績で決勝まで勝ち上がってきました。前が、S級S班。いい位置が故に、抜けていない。そのもどかしさは、竜生選手だけでなく、竜生選手を待つ地元ファンの中にもあったと思います。

奈良競輪第73周年記念春日賞争覇戦G3決勝ゴール前

迎えた決勝戦は、近畿が、脇本選手、古性選手、そして竜生選手の3つのラインに別れました。そこに、菅田壱道選手の北日本ラインも加わっての細切れ戦。連日マークしているのに、抜けていない選手が、今日は別線で対戦相手。正直に言って「厳しいのかな」、そう思ってしまいました。前年優勝の竜生選手の顔だけ見られなかった。そんな記念に、今年はなってしまうのか。応援車券は買いつつも、半信半疑どころか、気持ちは、1信9疑くらいの気持ちでレースを見ていました。

奈良競輪第73周年記念春日賞争覇戦G3決勝でワンツーを決めた三谷竜生(優勝)と三谷将太(2着)の兄弟

それが、結果は、皆さんご存じの冒頭に書いた通り。別線になったからこそ、古性選手と脇本選手がぶつかり合い、そこから仕掛けた菅田選手の後ろを追いかけ、さらに仕掛けて番手の兄まで連れ込む。場内は大いに沸き、こんな結末があるのか!と大興奮。脚力だけでない、展開のあやと地元の意地、そしてかつてグランプリを獲った「持ってる男、三谷竜生」を見せつけられたレースでした。最後の最後に、最高の形で顔が見られたこと、大満足の奈良記念となりました。

奈良記念を、チャリチャンで放送するのも、今回が11回目。不思議と、奈良にはたくさんのリスナーさんが集まってくれます。コロナを経て、数年ぶりに会ったリスナーさん、初めてチャリチャンの公開放送に来てくれたリスナーさん。いろいろなところから、いろいろな人が集まって、一緒に競輪を楽しむ。そんな幸せな光景が、私の目の前に、毎日、広がりました。チャリチャンは2000回の放送を超え、日々さまざまに変化していきつつも、これが原点だなあと感じています。
これからも、たくさんの夢を追いかけ、妄想談義を膨らませながら、皆さんと一緒に競輪を楽しんでいきたいです。

Photo/Perfecta navi編集部

***************
【恋して競輪ハンター・過去コラム】
151Hunting「大我くんから田中大我選手へ」
150Hunting「北井選手の異次元の強さ」
149Hunting「2024年万車券初め」
148Hunting「広島記念で帯チャレンジ」
147Hunting「玉野競輪初のS級ミッドナイト」
146Hunting「この涙を忘れない」
145Hunting「並びの思惑」
144Hunting「都築巧選手の完全優勝」
143Hunting「私たちのオールガールズクラシック」
142Hunting「オールガールズクラシックG1を終えて」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

ページの先頭へ

メニューを開く