経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ・レポート

ラスト1kmのバックストレートに現れたのは、真紅のプロリーダージャージを着るキンテロだった。この後ろにマンセボが続き、二人でラスト300mのホームストレートに突入。マトリックスの活躍の立役者マンセボを先行させ、マンセボ、キンテロの順にガッツポーズでフィニッシュラインを越え、1-2フィニッシュ。
3位にはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックス・パワータグ)が続き、前回の経済産業大臣旗とまったく同じように、マトリックスが表彰台を独占する形で完全優勝を遂げた。
マンセボ、キンテロが1-2フィニッシュ。マトリックスが完全優勝を決めた
マトリックスが前回に続き表彰台を独占
マトリックスパワータグはチーム優勝も獲得し、4年連続で輪翔旗を手にすることにになった。さらにこのレースの結果で、年間のチーム総合順位でも宇都宮ブリッツェンを抜き、逆転優勝。キンテロが個人総合優勝を決め、2年連続で個人とチームのダブルタイトルを劇的に達成することになった。個人ランキングでは、ホセが2位に浮上しており、マトリックスはリーグの個人ランキングでも1-2を達成。圧倒的な強さを示すことになった。
リーダージャージの獲得を決めた二人
2020年もチーム優勝を決め、輪翔旗を獲得したマトリックス
マンセボが再来日した9月から、チームが一気に活性化し、快進撃を続け、ダブルタイトル獲得にたどり着いたマトリックス。過去にはツール・ド・フランス個人総合4位、ブエルタ・ア・エスパーニャ個人総合3位という、世界最高峰のレースで、トップクラスのリザルトを記録しているベテラン、マンセボ。その経験値とレース勘、さらに衰えない身体がチームを強烈に牽引した感がある。
2020年もマトリックスの完全優勝という形で幕をおろすことになったJプロツアー。2020年はコロナ禍の中、イレギュラーな開催となってしまったが、2021年はどのような形で展開され、どのような結果が待っているのか。東京五輪の開催も予定されており、レースの活性化や新たな選手たちの活躍も期待したいところである。
【結果】経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップDay-2 180km
1位/フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)4時間38分10秒
2位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ )+0秒
3位/ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+6秒
4位/大前 翔(愛三工業レーシングチーム)+8秒
5位/今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+8秒
6位/孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+9秒
【団体賞】
1位/マトリックスパワータグ 2160p
2位/TEAM BRIDGESTONE Cycling 945p
3位/愛三工業レーシングチーム 810p
【敢闘賞】
西尾憲人(那須ブラーゼン)
【中間スプリントポイント】
3周回完了時 西尾憲人(那須ブラーゼン)
9周回完了時 佐野淳哉(レバンテフジ静岡)※未完走
18周回完了時 風間翔眞(シマノレーシング)
【Jプロツアー個人総合優勝】
レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
【U23個人総合優勝】
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
【チーム総合優勝】
マトリックスパワータグ
画像提供:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)
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