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2021/04/16

P-Navi編集部

JCXマキノ高原・レポート

JCXマキノ高原・レポート

滋賀県のマキノ高原を舞台に11月22日、冬の自転車競技シクロクロスの「ジャパンシクロクロスシリーズ(JCX)マキノ高原」が開催された。ジャパンシクロクロスシリーズとは、日本国内で開催される選定レースで構成され、この成績の総計で日本国内の選手のJCXランキングも決定されるシリーズ戦。9レースのうち、6つは世界自転車競技連盟(UCI)が認定した国際レースであり、このUCIレースでは、上位選手に世界選手権などの出場枠を得るために必要なUCIポイントが付与されるため、世界各国からの参戦もあり、ハイレベルなレースが展開されてきた。

2020年は新型コロナウィルス感染拡大を受け、JCXの中ではUCIレースである4レースが中止を決定。マキノ高原は、シリーズ3戦目のJCXレースとして、また初のUCIレースとして開催を決めた。ただし、海外からのエントリーはなく、国内選手のみで競われる形になったため、UCIポイントは国内選手で分けられることになる。この翌週には全日本選手権が予定されており、全日本の結果を占う重要な大会としても注目が集まった。

マキノ高原に設営された特設コース

UCIレースのコースプロフィール(関西シクロクロスサイトより)

紅葉が美しいマキノ高原のゆるい斜面には、地形を生かしたコースが設計され、コーステープが張りめぐらされた。ほぼ全てが見渡せる見晴らしの良さで、観戦しやすい。その反面、選手にとっては、タイトなコーナーやターンが地形を生かしたアップダウンの中に散りばめられており、スピードに乗せていく直線と減速を強いられるターンが組み合わされるなど、テクニックと体力が求められるコース設定。さらに、フライオーバー(陸橋のようなもの)やシケイン(降車、あるいはバイクとともに跳んで越える障害物)も設営され「見て楽しく、走ってキツい」2.6kmのコースとなった。

トッププロのシクロクロスは「世界でもっとも厳しい競技」とも評される。人間の限界に挑む種目ではあるが、実は「大人の障害物競争」的なチャレンジで、ホビー参戦の人気も高い。

キッズレース。この中には未来のトップ選手が含まれているかもしれない

最年少カテゴリーのレース。見ている皆が笑顔になる

さまざまなカテゴリーのレースが開催される

シクロクロスには転倒もつきもの。そこも含めて楽しむのだ

JCXマキノ高原は、もともとは関西シクロクロスという関西地方を中心としたシリーズ戦から生まれたもの。現在も同シリーズが運営を行っており、一般カテゴリーも併催されている。未就学児、キッズ、女性、男性、マスターズと、性別や年齢、レベルに合わせた複数のカテゴリーが設定され、コースもカテゴリーに合わせて難度を変え、朝から複数のレースが開催されており、多くの参加者がレースを楽しんだ。

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